インディ第3戦:ホンダ勢好調でヒンチクリフが初日トップ。琢磨はスピンを喫するも好感触

バーバー・モータースポーツパークで開催されているインディカー・シリーズ第3戦。5日に行われたプラクティス走行では、ジェームズ・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン)がトップタイムをマーク。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、14番手に留まった。

 コルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)の鮮烈な最年少優勝から2週間。インディカーはバーバー・モータースポーツパークで第3戦を迎えた。

 初日となる5日は、12時と15時に2回のプラクティス走行が行われ、24台が走行を重ねた。

 プラクティス1回目にトップタイムを記録したのは、フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)。今シーズンからインディカーにデビューしたローゼンクヴィストは、これまでの豊富な経験を武器にルーキーとは思えない走りを披露。ここまでどのサーキットでも速さを披露している。

フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)

 2番手にセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)、3番手にヒンチクリフ。9番手のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)までホンダ勢が上位を独占する。

 佐藤琢磨もトップと0.04秒差の8番手と好位置につけたが、スピンを喫し5周のみの走行となった。琢磨だけでなく、この日はスピンを喫するドライバーが多発した。

スピンを喫する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)

 2回目のプラクティスでは、ヒンチクリフが1分08秒9994とひとり8秒台をマークしトップで初日を終えた。

「これまでクルマはうまく機能している。クレイジーだったね。今日は赤旗が多かった。今のところ、とても競争が激しいので、みんなプッシュしていた結果だと思うよ。トップで終えられると思っていなかったけど、クルマのバランスは悪くはないよ」とヒンチクリフ。

初日トップのジェームズ・ヒンチクリフ

 2番手はハータ、3番手にはチームメイトのブルデーを上回ったサンティーノ・フェルッチが入った。シボレー勢最速は7番手のスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)。チーム・ペンスキーは、ウィル・パワーが12番手、シモン・パジェノーが16番手、ジョセフ・ニューガーデンが18番手と勢いを見せなかった。

 佐藤琢磨は、午後にタイムを伸ばすも14番手で初日を終えた。

「複雑で大変でしたね。トラック上はかなりクルマがいるように感じました。赤旗によって短くなりましたが、その状況の中でもいい感じでした」

「ラバーの減りが早く、バランスとグリップを失ってしまいスピードを見つけるのに苦労しましたね。レッドタイヤでのクリアラップを得ることはできませんでした。タフな日だったので、今夜作業して生産的な日を過ごしたいですね」と琢磨は語っている。

セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)
3月30日に19歳となったコルトン・ハータ。優勝を飾ったインディカー・クラシックのチェッカーフラッグが授与された

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