統一地方選、各党大物も神奈川入り 「最後のお願い」

投開票日を前に、政党幹部の最後の訴えに耳を傾ける聴衆=6日、鎌倉市内

 統一地方選前半戦の投開票日を翌日に控えた6日、神奈川県議選と3政令市議選の各候補は最後の訴えに力を込めた。今年は統一地方選と参院選が重なる12年に一度の「亥年(いどし)選挙」。主要駅などには与野党の大物が駆け付け、激しい舌戦を繰り広げた。

 自民党は甘利明選対委員長がお膝元の県央地区に。「死力を尽くして勝利し、参院選の勝利につなげなければならない」と統一選への覚悟を口にした。

 立憲民主党は、枝野幸男代表が大船駅前で「社会全体で支え合う仕組みをもう一度、この国に取り戻したい」と述べ、草の根民主主義による再生を主張した。

 国民民主党は所属衆院議員が地元で連携する無所属候補を応援。「党を超えて地元出身候補を応援してほしい」と政党色を出さず反与党をアピールした。

 公明党は、井上義久副代表が「あと一押しの支援を」と強調。センター南駅前では、安倍政権が進める「全世代型の社会保障を定着させる」と力を込めた。

 共産党は、県内外の国会議員5人がフル稼働。田村智子副委員長は「希望が持てる政治を実現できるのは共産だけ」と無党派層に支持を訴えた。

 社民党は福島瑞穂副党首が横浜、相模原両市内入り。「政治を一部の人たちの利権、私物化のためにばかり使わせてはならない」と声を振り絞った。

 希望の党・松沢成文代表は新横浜駅前で、政令市選出の県議を半減するとし、「身を切る改革ができるのは希望と、日本維新の会だけ」と強調した。

© 株式会社神奈川新聞社