アナゴ釣り入門! 仕掛けやエサ・時期や釣るためのコツをまとめて解説 美味しい高級魚として有名なアナゴは、身近な場所で手軽に狙える釣りのターゲット。今回はアナゴ釣りの時期やポイント、仕掛けやエサ選び、釣り方のコツまでご紹介します。

アナゴ釣りについて

江戸時代から食用として親しまれているアナゴ。高級魚として有名なアナゴですが、実は日本各地で手軽に釣ることが出来ます。

今回はそんなアナゴ釣りについて釣りやすい時期やポイント、仕掛けやエサ選び、釣り方のコツまでご紹介します。

アナゴ釣りに適した時期と時間

アナゴ釣りのベストシーズンは5月下旬から10月頃まで。狙う時間帯はアナゴがエサを求めて活発に活動する、日没から午後9時頃までが狙い目です。

ちょうど日中の日差しが涼んだ時間帯が狙い目で、仕事が終わった時間からでも楽しめます。

暖かい時期がベストシーズンである一方、2月頃の寒い季節も狙い目。温排水が出ているポイントにアナゴが集まっていてよく釣れるケースもあります。

アナゴが釣れるポイントの条件

アナゴが釣れるポイントの条件は海底が砂や泥混じりで、捨て石など巣穴となる隠れ家がある場所。これらの条件が揃った防波堤から狙うのがおすすめです。

地元の釣具店での釣果情報などを元にしてポイントを探してみるとよいでしょう。アナゴは沖合だけでなく足元の岸壁際に潜んでいることも多いので、沖から手前まで隈なく探ってみてください。

アナゴ釣りの仕掛けとエサ

ここではアナゴ釣りの仕掛けとエサをご紹介します。仕掛けはセットで販売されているものが多く、エサも手に入りやすいものばかり。アナゴ釣りが初めてでも手軽に挑戦出来ます。

アナゴ釣りの仕掛け

アナゴは「ぶっこみ釣り」と呼ばれる釣り方が基本。ぶっこみ釣りとは重たいオモリで仕掛けを投げ込み、底に潜むアナゴを狙う釣り方です。

オモリの重さは10号から15号を選んでみてください。アナゴが掛かると仕掛けがぐちゃぐちゃに絡むことが多いため、針は1本が基本です。

アナゴ釣りのタックル

常に泳ぎ回っているわけではなく、巣穴の近くに潜んでエサを待ち構えていることが多いアナゴ。隠れやすい防波堤の際に潜んでいることも多々あります。

アナゴの居場所を探るためには、仕掛けをある程度飛ばす必要があり、それに合ったタックル選びをしましょう。ここではアナゴ釣りで使うタックルについて竿、リール、ラインに分けて解説していきます。

アナゴ釣りのロッド

投げ竿を使って重たいオモリで遠投し、広い範囲をチェックすることで釣果を伸ばすことが出来るアナゴ釣り。竿の長さは3.8~4.3メートル程度で、錘負荷が20号以上のものを選んでみましょう。

自重が軽く、投げる時に力を込めやすい工夫がしてある投げ竿がおすすめです。

アナゴ釣りのリール

アナゴ釣りで使うリールはスピニングリールが基本。リールの大きさは3000番前後で、糸巻量はナイロンライン3~4号を150メートル程度巻けるものがおすすめです。

重たい仕掛けの回収やアナゴのヒット時にもスムーズに巻き上げられるリールを選んでみてください。

アナゴ釣りのライン

アナゴ釣りのラインはPEラインもしくはナイロンラインを使用します。PEラインの場合は1.5~2号、ナイロンラインの場合は3~4号の太さを使ってみましょう。ラインの巻き量は150メートル以上巻いておくと、ライントラブルがあっても安心です。

アナゴ釣りで持っておきたい道具

アナゴ釣りではタックル以外で楽に釣りをしたり、怪我をしないために持っていくと便利な道具もあります。アナゴ釣りをより快適に楽しくしてくれるグッズをご紹介します。

三脚竿立て

仕掛けを投げ込んで待つことも多いアナゴ釣りでは、ずっとロッドを持っていては疲れてしまいます。また防波堤に立てかけたりおくと、傷が付いたり倒れたりしてロッドの破損に繋がってしまうことも。

三脚竿立てがあれば竿を置いてアナゴが食いつくのを待てたり、竿を数本出しておけたりするので便利です。

メゴチバサミ

アナゴはぬめりがあるため素手では掴むことが難しい魚。また鋭い歯を持っているので直接掴むと怪我してしまうこともあります。

メゴチバサミは魚をしっかりと安全に掴める道具で、外道でゴンズイやハオコゼなどの毒を持つ魚が釣れた時にも活躍する釣りの必須アイテム。アナゴ釣りにも必ず持っていきましょう。

魚をがっちりと安全に掴めて便利

プライヤー

プライヤーは針を外す時に使う道具。鋭い歯を持つアナゴから素手で針を外すのは危ないので、一つ準備しておきましょう。

ラインカッターやガン玉つぶしなど多機能なプライヤーであれば、他の釣りでも使えるので便利です。

アナゴを釣るためのコツ

やみくもに釣っていてもアナゴはなかなか釣れません。しかしちょっとしたコツを知っておけば釣果アップに繋げられます。ここではアナゴを釣るためのコツを3つご紹介します。

エサの付け方を工夫する

アナゴ釣りでは釣れない時ほどエサのアピールを強くしてみましょう。ゴカイであれば1匹ではなく2~3匹針に付ける「房掛け」を試したり、尻尾を切って体液が出るようにしたりしてみてください。

またキビナゴの切り身を少し付けて、その後にゴカイを付ければキビナゴの反射とゴカイの動きでアピールすることも出来ます。

さびいて誘う

暗い時間帯に狙うアナゴは仕掛けを投げっぱなしにしていてはエサの存在に気付いてもらいにくいです。そのため仕掛けを投げてそのまま待つだけでなく、ロッドやリールで仕掛けを引っ張って誘うことも釣るためのコツです。

仕掛けを引っ張って誘うことを「さびく」と言い、さびくことでオモリが砂煙を立てたり、エサが踊ったりしてアナゴに強くアピールすることが出来ます。

1匹釣れたら同じ場所を狙う

アナゴは群れで行動する特徴がありますので、1匹釣れたら同じ場所を狙ってみましょう。上手くいけば連続ヒットで大漁も狙えます。常にどの方向へ投げたかどのくらいの距離で釣れたかを把握しながら釣りをしてみてください。

釣ったアナゴは美味しく食べよう!

アナゴは美味しい上に栄養豊富で、食べれば疲労回復や免疫力向上などの効果効能も。特に眼精疲労や肌荒れに効果的なビタミンAの含有量は、魚介類の中でもトップクラスの魚です。

仕事が終わった時間からでも楽しめるアナゴ釣りにぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

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