瀬田・石山「うどん」編
北風が冷たく、温かな和風出汁の香りに誘われるこの季節。
今号の特集エリア『瀬田・石山』で“こだわり”を追求した「うどん」店を発見!
各店とも、きつねうどんや天ぷらうどんなど、定番メニューはもちろん人気がありますが、今回はそのお店ならではの味をご紹介します。
麦切茶屋 古蝶庵
遠方からもファンが集う古蝶庵の人気メニューは、スペインの高級食材として知られるイベリコ豚とシャキシャキの水菜がトッピングされたイベリコはりはりうどん。少し細めのうどんはのどごしが良く、出汁は厳選した昆布、イワシ、サバ、カツオから独自の手法で抽出、また味付けにも調味料無添加の醤油、砂糖、味醂のみを使っています。さらにうどんに負けない人気を誇るのは、専門店顔負けの味わいのサバ寿司。うどんとのセット(うどん小とサバ寿司セット1,000円)で是非とも試してほしい逸品。早春のハマグリうどんなど、季節限定のメニューも見逃せません。
輝良里
芯から体を温めてくれるカレーうどんは、寒い冬にぴったり。モチモチのうどんにからむカレーは、こだわりの和風出汁と相まって奥深い味わい。ぶっかけうどんや天ぷらも人気があります。輝良里のうどんは、材料に格別のこだわりを持っています。うどんに合う小麦粉を厳選、粉の持つ甘味や旨みを最大限に引き出す熟成加減は職人技が光るところ。また出汁は、北海道で育った天然の利尻昆布、焼津のかつおぶし、熊本のサバ・ウルメ、土佐のメジカなど贅沢素材を惜しみなく使用。店舗が瀬田川沿いにあり、テラスや窓からの景色を楽しみながら味わえるのもうれしいところ。
手打ちうどん 虹や
瀬田駅前1分の好立地に2017年4月にオープンした虹や。自転車乗りだというオーナーの中井さんは、ハードなサイクリング中に体を満たす“うどん”にはまり、5年前に脱サラ、うどん作りに情熱を注いだ異色の経歴の持ち主。「うどん生地は、季節や天気によって微妙に状態が変わる。その変化に合わせられるのは機械ではなく自分の手」と、完全手しごとにこだわります。もちろん出汁にも愛情を込め、「小さな子どもさんにも全部飲んでもらえる」と国産厳選素材を使った無添加。ウッディーなカフェ風の店内は清潔で居心地も良く、老若男女に愛される人気店となっています。
取材:2018年12月