業界を代表する「ゆるキャラ」
イベントにもよく出没するため、知っている人も多いのでは? これを“着ぐるみ”と呼ぶのは、夢のない大人の証ですぞ。
こんにちは。編集部 Tです。
冒頭のタイトル通り、今回インタビューをしたのは、マルキユー(釣りエサメーカー)のゆるキャラ「九ちゃん」。
「え、斜め上すぎじゃない?」という声も、内部からチラホラ。
でも、なんだか謎に包まれていると思いませんか? 設定とかもよく知らないし。
これこそ、インタビュー甲斐がありそうじゃないですか!
まったく無意識なんですが、なぜか九ちゃんとコーディネートの色味がシンクロ。
「ぜったい良い記事になる」
そんな確信を胸に、遠く埼玉は「桶川」(←初上陸)という場所まで、電車でやってきたのでした。
マルキユーに到着 → ご対面
「つれるエサづくり一筋」というコピーでおなじみ。明治43年創業の老舗企業でございます。
桶川駅からさらにタクシーに乗り、20分ほどで到着。
「担当のものがまいりますので、少々お待ちください」と、会議室に通される一行。
いまかいまかと、待ちわびていると
あっ、いる。
おぉ、なんだこの愛くるしさ。
前見えてないのか?
頭が照明のスイッチにぶつかり、暗転。
その後、何事もなかったかのように笑顔。
着席を促されるが
「大人の事情」で用意された椅子にうまく座れず、ちょっとモメてるの図。
冒頭から「九ちゃんワールド」がさく裂してます(爆)
インタビュー開始。
結局立ったままインタビューに答えてもらうことに。右はマルキユー㈱広告宣伝課、松澤さん。
編集部 T
九ちゃんさん、はじめまして。今日はよろしくお願いします。
九ちゃん
はじめまして、九ちゃんだよ。Tさん、そんな緊張しないで♪ もっとお友だちみたいに話そうよ。
編集部 T
あら、うれしい。じゃあ、そうするね。
まずは九ちゃんの年齢と出身を教えてちょ。
九ちゃん
そうそう。その調子。
ボクは昭和45年、埼玉県さいたま市で生まれたんだ。
編集部 T
え? 昭和45年というと、「アラフィフ」の世代ということになるよね? ちょっと見た目とはギャップがあるけど。
九ちゃん
ボクは“永遠の9歳”なんだよ。
編集部 T
ん? なんて?
九ちゃん
もう一度言うよ。ぼくは永遠の9歳で、小学3年生なんだ。
なんとなく、「設定と世界観」はわかった。
編集部 T
なるほど。だから「9組」って名札がついてるってわけね。
じゃあ、普段は学校に行きながら釣りをしているんだ。どんな釣りが好きなの?
九ちゃん
ヘラブナから鯉釣り、海だったら磯釣りなんかもするよ。釣りはなんでも得意なんだ。
編集部 T
へぇ~、器用だねぇ。一年中「半そで短パン」みたいだけど、寒くないの?
九ちゃん
へっちゃらさ♪ 寒さには負けないんだ。冬もずっとこの服で釣りをしているよ~。
のちに聞かされたのだが、誕生したころは長袖、しかもハイネックを着ていた時期もあったそうな(笑)
編集部 T
イベントで九ちゃんをよくみるけど、ほかにはどんなことをしてるの?
九ちゃん
いろんな大会に呼ばれたりしたりしてるよ。釣具屋さんとか、釣り堀、海釣り公園とかね。たまーに、遠い場所(地方)にもいくよ。
ちょっと小さいですけど、右端にいるのが九ちゃん。こんな具合に地方のイベントにもひっぱりだこ。
編集部 T
そうなんだ。でも、そんな長距離移動したら疲れちゃうでしょー?
九ちゃん
ううん。だって、グリーン車で帰ってくるから。
なにげにVIPじゃねぇか!
編集部 T
それはそうと、毎週月曜日に送られてくる九ちゃんからのLINE。楽しみにしてるよー。
九ちゃん
登録してくれてるんだね♪ うれしいなぁ~。
毎度、「09:09」(マルキユー)という時間に送られてくる徹底ぶり。絵文字たっぷりで女子力高めのデコリ具合。
編集部 T
でも、毎週違うネタを考えて→配信なんて大変じゃない?
九ちゃん
あぁー。それはいつも松澤さんが考えたのを……
!!!!!!
九ちゃん
じゃなくて、そう。いつも考えるのは大変なんだけど、みんなが喜んでくれるから心を込めて書いているよ♪
おどける九ちゃん。見切れているけど、この状況でポーカーフェイスをつらぬく、松澤さんのメンタルにも注目したい。
編集部 T
そうなんだね~。そうだ! 九ちゃんといえば、「DJ九ちゃん」が釣り人の間でとっても有名だよね。
PRのために撮影された30秒の動画。知らない方はぜひみてほしい。
編集部 T
これはなんでやろうと思ったの?
九ちゃん
DJに“未知のバイブス”を感じたんだ。
※バイブス=ノリ、雰囲気、テンション
え、急にキレッキレじゃんね。どうした?
九ちゃん
だってYO! エサ釣りってYO! ダサいと思われてるじゃんYO! そんな世の中を、“Change Your Mind!”
編集部 T
お、、、おう。そうなんだ。今後も音楽はつづけていくの?
九ちゃん
活動したいけど、大人たちがOKしてくれないんだ。(ショボーン)
キャラが渋滞しすぎて、まったく掴めん。
ロングセラーとエサ釣り哲学
九ちゃんが大きく描かれたこの練りエサ。昭和45年に誕生してから、いまも定番として愛されまくりの逸品。
編集部 T
マルキユーといえば、ロングセラーはズバリ「九ちゃん」だよね。これが売れつづけているのはなんでかな?
九ちゃん
それはボクがパッケージに大きく描かれているからだよ!(ドヤッ)
ここで突如、沈黙をつらぬいていた松澤さん(広告宣伝課)が語りはじめた。
松澤さん
マジメな話をすると、マルキユー創業以来のノウハウが詰まっているからです。はっきり言って集魚成分が違います。パッケージに書かれている「なんでも釣れる」にウソはありません。
ほ~う、なるほど。あれ? 九ちゃん?
編集部 T
もう一つ聞いてもいい? 九ちゃんが思う、エサ釣りの魅力ってなにかな?
「エサ釣りはダサい」と感じているルアーマンも多いじゃない?
九ちゃん
うーん、難しい質問だなぁ~。
そしてふたたび、松澤さんがカットイン。
松澤さん
一言でいうと、「簡単そうに見えて奥が深い」のがエサ釣りなんです。ルアーって、ルアー“そのもの”だけでもカッコイイじゃないですか?
編集部 T
あー、言われてみればたしかにそうです~。
松澤さん
エサに関しては、言ってしまえばただの「粒」なんです。だからモノ自体に惹かれることって、ほぼありません。
編集部 T
おっしゃる通りです。
九ちゃん
……。
松澤さん
でも、釣り方って観点で考えると、自分のさじ加減でいくらでも変わってしまう可能性を秘めています。「エサなのに釣れない」なんて、不思議じゃないですか?
編集部 T
たしかに。配合を変えるだけで、釣果を左右すると聞いたことがあります。
九ちゃん
……。
松澤さん
天候によっても、魚によっても同じ結果はでません。自分の技量でカバーできるような、いわば、“楽しめる余白”を多く残しているのがエサ釣りの魅力なんです。
編集部 T
なるほど~。この釣り哲学は、エサメーカーならではかもしれませんね。勉強になりました。
九ちゃん
もーう、松澤さ~ん。ぼくも今、全く同じこと言おうとしていたのにぃ~。
ぜったいウソだ。
おみおくりと読者プレゼント
九ちゃんのことをいろいろ聞けて大満足。最後にマルキユーの方々といっしょに記念撮影しました。
ステキなお土産までありがとう、九ちゃん。またイベントで会おうね!
いやー、楽しかった。社員の人たちもホントにエサ釣りが好きなんだぁ。
さて。ゆっくり電車で帰るとしますか。
せっかくもらったのに、なんておっちょこちょいなんだ。
ん?
おしまい
撮影・文:TSURI HACK編集部
読者プレゼント
今回出演してくれた九ちゃんから、ステキなお土産をいただきました。
こちらのぬいぐるみを抽選で5名の方にプレゼントいたします。
下記の応募フォームより、ふるってご応募ください♪
応募締め切り
2019年 4月30日(火)
※当選は商品の発送をもって発表とさせていただきます。