オランダ留学生に新聞活用授業 岡山大で開始、地域理解深めて

新聞を活用した授業を受けるライデン大の学生たち

 岡山大(岡山市北区津島中)で8日、短期留学中のオランダ・ライデン大の学生を対象に、新聞を活用して日本文化に親しんだり、地域の課題解決策を考えたりする授業が始まった。

 6月まで3カ月間、「地域文化研究」の科目名で計20回の授業を展開。ライデン大日本学科の24人が、県内自治体のまちづくりや災害対応、エネルギー施策などに関する講義を聞き、企業の見学もする。学生の滞在先には毎朝、山陽新聞を届けて地域の理解に役立ててもらう。

 初回は、山陽新聞社でNIB(ビジネスに新聞を)やNIE(教育に新聞を)の推進を担当する瀬尾由紀子部長が講師を務めた。新聞製作の過程や紙面の構成などを英語で説明し「紙面には文化、スポーツ、地域ニュースとさまざまな情報が詰まっている」とPRした。

 参加した留学生(20)は「新聞を読むことが、岡山のことを知るきっかけになると思う」と話した。

 岡山大は交流協定に基づき、2018年度からライデン大の学生を3カ月間受け入れている。

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