グラウンドゴルフ 福江ナイスイン 国体初出場へ

茨城国体の県予選大会で団体優勝し、本大会に進むメンバー(前列)ら=五島市吉久木町

 長崎県五島市で活動するグラウンドゴルフのチーム「福江ナイスイン」の選手5人が先月、茨城国体の県予選大会で団体優勝を果たし、9月の本大会(公開競技)に初出場する。県予選では男子個人の部でも1、2位を独占。設立5年目だが、週4日の練習でめきめきと力を付けている。
 ボール(直径6センチ)をスティックで打ち、ホールポスト下にある円形の枠(同36センチ)に入れる競技。標準コースは15~50メートルの計8ホールで、合計打数の少なさを競う。高齢者を中心に人気が高まっている。
 福江ナイスインの設立は2014年7月。同市大荒町の角田洋己さん(69)が仕事を退職した人などの生きがいとなる場をつくろうと、仲間に呼び掛けて創設した。角田さんによると、チーム名の「ナイスイン」には、自分たちだけでなく相手チームもたたえる意味を込めたという。
 現在のメンバーは、60~80代の22人。火、木、土、日曜の午前9時半から正午ごろまで、吉久木町のグラウンドでわきあいあいと練習に打ち込んでいる。4月からメンバーの大坪徳典さん(65)が、角田さんから代表を引き継いだ。
 3月に佐世保市であった県予選大会には、団体の部に角田さんや大坪さんら5人が出場。それぞれ3ラウンド計24ホールを回り、ホールインワンを4回達成するなどして県内18チームの頂点に立った。個人成績でも大坪さんが1位、角田さんが2位に輝いた。
 練習会場には、メンバー同士の掛け声や笑い声が絶えない。角田さんは「気の知れた仲間と語り合いながらプレーできていて、とてもいい雰囲気。国体での活躍を目指し、練習に打ち込みたい」と話している。

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