県内公立小中で入学式 1人だけの新入生 対馬・南小

担任教諭と手をつないで入学式の会場を出る阿比留君(左)=対馬市立南小

 長崎県内の多くの公立小中学校で9日、入学式があり、新1年生が希望を胸に新しい学校生活をスタートさせた。本年度は公立校に児童・生徒約2万2600人が入学する。
 対馬市豊玉町唐洲(からす)の市立南小(金子敏之校長、15人)には、阿比留凰斗(たかと)君(6)が唯一の新入生として仲間入り。入学式では担任教諭と手をつないで入場し、名前を読み上げられると大きな声で「はい」と返事した。「きょうから1年生です。よろしくお願いします」とあいさつした。
 金子校長は「お兄さんやお姉さんたち、先生方も入学を今か今かと楽しみに待っていました」と歓迎。6年の荒木陸斗君(11)は「休み時間は一緒に遊びましょう。分からないことは何でも聞いてください」と呼び掛けた。
 県教委によると、9日は県内の公立小中学校全493校のうち、229校で入学式があった。10日は長崎、佐世保両市の小学校を中心に入学式がある。

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