ヤンキース エース右腕・セベリーノの離脱が長期化へ

日本時間4月10日、ヤンキースはアストロズ戦の開始前に、右肩の故障で戦列を離れているエース右腕のルイス・セベリーノが広背筋を痛めており、6週間にわたって投球練習から離れる見込みであることを明らかにした。今回の広背筋の故障は、右肩の故障とは別物であり、セベリーノの離脱が長期化することが確実となった。

セベリーノはスプリング・トレーニングの期間中に右肩を痛め、アーロン・ブーン監督に指名されていた開幕投手の座を田中将大に譲らざるを得なくなった。戦列復帰に向けてリハビリを進めるなかで、広背筋の故障が発覚。右肩の故障とは関連のない独立した故障であると見られており、新たな故障の発覚により、セベリーノの戦列復帰は予定よりも大幅に遅れることになった。

130フィート(約40メートル)のキャッチボールを行うところまで回復していたセベリーノだが、マウンドからの投球練習を行うには至らず、右肩の回復状況を憂慮したブーンとメディカルスタッフは、医師の診察を受けるため、日本時間4月9日にセベリーノをニューヨークへ送り返していた。クリス・アーマッド医師のもと、MRI検査を受けた結果、新たに広背筋の故障が発覚したというわけだ。

ヤンキースは当初の予定よりも長い期間を、エース右腕のセベリーノ抜きで戦わなければならなくなった。チーム内にはマイナーで調整を進めるジオ・ゴンザレスなども控えているが、セベリーノの離脱の長期化を受けて、外部からの補強が検討される可能性もある。2015年のサイ・ヤング賞受賞者であり、昨季アストロズで204回2/3を投げて防御率3.74をマークしたダラス・カイケルがまだフリーエージェント市場に残っており、補強候補の1人となるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.