アーチャーが5試合、プイーグが2試合の出場停止処分

日本時間4月8日のレッズ対パイレーツの一戦で発生した乱闘騒ぎに関して、メジャーリーグ機構は関係者への処分を発表した。デレク・ディートリックに対して故意に危険投球をしたパイレーツのクリス・アーチャーは5試合の出場停止処分、チームメイトの制止を振り切って暴れまわったレッズのヤシエル・プイーグは2試合の出場停止処分、レッズのデービッド・ベル監督は1試合の出場停止処分を科され、この3名には罰金も科されている。なお、アーチャーは異議申し立てを行う意向を示している。

パイレーツが7対5でレッズに勝利した一戦の2回表、ディートリックは2ラン本塁打を放ったあとに、打球の方向をじっくり眺めるような態度を取った。それに対してパイレーツのアーチャーとフランシスコ・セルベリのバッテリーは不服そうな態度を示し、4回表のディートリックの打席で、アーチャーの投球がディートリックの背中を通過。これに対し、球審のジェフ・ケロッグは両軍ベンチに警告を発したが、アーチャーを退場にはしなかった。その結果、ベルがケロッグのもとに駆け寄って抗議を行い、それをきっかけに乱闘に発展。5人が退場処分を受ける騒ぎとなった。

アーチャーが異議申し立てを行う意向を示している一方、プイーグは2試合の出場停止処分を受け入れ、日本時間4月10日に行われたマーリンズ戦には出場しなかった。また、メジャーリーグの規則により、監督には異議申し立てを行う権利が認められていない。

ベルは「メジャーリーグ機構は、アーチャーの危険投球が故意であると判定し、5試合の出場停止処分を科すという正しい判断をしてくれた。私はアーチャーが退場処分になるべきだと主張するために抗議をしたんだ。頭部への投球であれば退場処分にしたと言われたけど、その考え方は危険だと思う」とコメント。今回の処分には納得した様子を示していた。

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