リヴァプールの”スーパーサブ”忘れてないか? 2019年不発で出番激減

リヴァプールのシャキリ photo/Getty Images

プレミアリーグではマンチェスター・シティと激しい首位争いを展開し、チャンピオンズリーグではFCポルトとの1stレグに危なげなく勝利するなど、今季のリヴァプールには相変わらず安定感がある。ただし、徐々に存在感が薄くなっている1人の男を忘れていないだろうか。

英『Liverpool Echo』が気にしているのは、MFジェルダン・シャキリだ。昨夏ストーク・シティからリヴァプールにやってきたシャキリは、いわばスーパーサブのような扱いだった。モハメド・サラー、サディオ・マネに代わってウイングの位置に入ることができ、負担がかかっていた自慢の3トップを休ませることがシャキリ獲得の目的だった。

シャキリもその期待に応え、途中出場から好パフォーマンスを継続。12月のマンチェスター・ユナイテッド戦では出場20分間で2得点を挙げるなど、シャキリの獲得は正解だったと絶賛された。しかし、シャキリのプレイタイムは徐々に減っていく。

リーグ戦では現在6試合出場がなく、チャンピオンズリーグの方も決勝トーナメントに入ってから1分も出場していない。最後に得点を決めたのは12月26日のニューカッスル戦で、2019年に入ってからは得点がない。

同メディアは、ニューカッスル戦以降のゲームで目立った違いを作れていないこと、そして指揮官ユルゲン・クロップがより守備のバランスを考慮するようになったためシャキリのプレイタイムが減ったと分析している。シャキリを加えた[4-2-3-1]も選択肢の1つに増えたが、クロップは重要なゲームで中盤を3枚にする形を継続している。中盤の3枚には守備的な役割も求められ、当然サラー、マネ、ロベルト・フィルミーノの3トップも崩せない。

その結果、シャキリは2018年に比べて存在感が薄くなってしまった。今後もチャンピオンズリーグなど負けが許されないゲームでは守備のバランスを考えた布陣が採用されるはずで、得点差がついた2ndレグでもない限りシャキリに先発の機会は回ってこないかもしれない。

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