魚を釣りたきゃ「まずベイトフィッシュを探したほうが良い」というお話 フィッシュイーターをルアーで狙う釣り人にとって、釣り場でのベイトフィッシュの存在の有無は重要な要素と言えます。しかし、具体的にどのようにベイトフィッシュを意識すれば良いのでしょうか?

魚を釣りたきゃ、まずベイトフィッシュ

フィッシュイーターである魚を釣りたければ、餌となるベイトの有無を見極める必要があります。ベイトがいない所にターゲットはいないと言っても過言ではないほど、ベイトの有無は重要です。

釣り場にベイトがいるかどうかは、釣具店やインターネットでの情報収集をする方法や、自分で水面などを観察したり、水中にルアーを通して確かめたりする方法などがあります。
次から詳しく見ていきましょう!

ベイトフィッシュの有無を知る

フィールドに出ずにベイトを探す方法や、実際にフィールドで出来るものには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、ベイトフィッシュの有無を探すための様々な方法について解説していきます。

「人」から情報を集める

地元アングラーの個人ブログや釣具店のブログ、釣果情報サイトなど、釣れてる情報を集めます。その際に重要なのが、釣れた魚が何を食べていたという点です。

餌となるベイトフィッシュが分かれば、それに応じたルアーを持参するなど、最適なアプローチ方法を選ぶことができるでしょう。

ファミリーフィッシングの釣果も情報

「ルアー釣りだから関係ない」と思うなかれ。海釣り公園や堤防でアジが〇匹釣れたなど、ファミリーフィッシングの情報も役立ちます。

アジやイワシなどの魚がいるという事は、青物やシーバスなどのフィッシュイーターが現れる可能性もあるということです。

直接、ファミリーで賑わう堤防に入れなくても、その付近の磯に入るといった手もありますよ。

現地のアングラーに聞く

ポイントに他の釣り人が居たら手っ取り早いかもしれません。どんなルアーで釣れたのかを聞くのも一つの方法ですが、「ベイトフィッシュいますかね? ここの魚って何食べてるんですかね?」といったように、釣れた魚が何を餌にしていそうか尋ねてみましょう。

もしヒットルアーを持っていなかったとしても、自分の持っているルアーの中からベイトフィッシュに近いものを選ぶ事が出来るはずです。

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水面を観察する

水面がざわざわしていないか、黒い群れがみえないかなど、水面の変化を観察します。ベイトフィッシュの多くは大群を成して泳ぐため、表層付近にいる場合は波紋や飛沫となって表れます。

魚の姿がなくても、波紋が立って移動している様子が確認出来れば、その付近にベイトフィッシュがいると考えて良いでしょう。

サギ・鵜などの鳥がいるか見る

これはご存知の方も多いのではないでしょうか。サギなどの魚を食べる鳥が水面をじっと覗き込んでいるか、カモメなど水鳥の群れが海面上で賑わっているかしたら、そこにベイトフィッシュがいると思って間違いありません。

フィッシュイーターに追い詰められて魚の群れが表層に上がって来ているとすれば、大チャンスです。

ラインに魚体があたるか

ラインにベイトの群れが当たる感触があったり、ルアーにベイトが引っかかったりするかどうかを確かめます。ルアーを同じ場所にキャストし、ルートとレンジをできるだけ変えずに巻いてみると分かりやすいかもしれません。

ルアーからのコツコツといった感触や、ラインから伝わる振動の変化に感覚を研ぎ澄ませてみましょう。

ベイトフィッシュの種類を知る

ポイントにいるベイトフィッシュに合わせてルアーを選ぶには、ベイトフィッシュの有無を知るだけでは情報が足りませんよね。ベイトの種類まで分かればベストです。種類を把握するために、次のことを試してみましょう。

「人」から情報を集める

ベイトの有無を調べる時と一緒で、人に情報を共有してもらいましょう。釣具屋で何パターンが釣れているのかを聞いてみたり、フィールドで出会った釣り人にターゲットの魚が普段何を食べていそうか尋ねるなど、情報集めをすることが大切です。

胃の内容物から知る

魚が釣れたら、答え合わせをすることも大切です。魚の吐き出した内容物を見てみたり、自宅で調理をする際に確かめるという答え合わせの方法も。

春~冬と、それぞれの時期で餌となるベイトが違うかもしれません。また、釣りのエリアによって、餌にしているベイトが違う場合も多々あります。今後の役に立つはずです。

目視で知る

水面に小魚の群れが見えたら、種類がなにかをじっくり観察してみましょう。昼間は水面の光で反射して種類まで分からない事もありますが、夜の常夜灯の下だと分かる場合もあります。また、昼間でも偏光レンズを使えば種類を確認することができるかもしれません。

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水面下の食物連鎖をイメージする

マッチザベイトという言葉がありますが、ターゲットがそこに見えている小魚を食べているとは限らない場合もあります。

シーバスには、バチパターンというパターンがありますが、バチを食べてるボラを狙っている大型シーバスをビッグベイトで狙うといったボラ食いパターンと言うもの存在します。

バスフィッシングでも、夏に虫パターンを試すアングラーが増えますが、実は虫そのものではなく、虫に夢中になっている小魚やギルを狙いにきている可能性は否定できません。

時には情報に頼らず、水面下で起きている食物連鎖をイメージすることで、目には見えない究極パターンを導き出せる事もあるかもしれません。

情報収集と観察力、そして……?

ベイトの有無は、ターゲットとなるフィッシュイーターの存在を見極める重要な要素です。お店や釣り人から情報を仕入れたりフィールドをじっくりと観察したりしてベイトの有無や種類を確かめましょう!

時には水中で起こっているであろう食物連鎖をイメージし想像力を働かせてみるのも、ひとつの方法かもしれません。

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