アヤックスを「欧州のトップへ帰り咲かせたい」 ファン・デル・サール氏の野望

現在アヤックスのCEOを任されているファン・デル・サール氏 photo/Getty Images

アヤックスのCEO(最高経営責任者)を務めるエドウィン・ファン・デル・サール氏が、今後の野望を語った。

現役時代にアヤックスやユヴェントス、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した現在48歳のファン・デル・サール氏。2010-11シーズンをもって現役を引退し、2012年に古巣アヤックスのディレクターに就任した。そして、2015年からがCEOを任され、クラブの運営や強化に尽力している。

そんな甲斐もあってか、近年、将来有望な若手が多く台頭しているアヤックス。今季のチャンピオンズリーグ(CL)では、予選を突破し本大会出場を決めると、グループステージではバイエルンやベンフィカなどを苦しめ、グループEを2位通過した。さらに、3連覇中の王者レアル・マドリードと相見えたラウンド16では、ホームで行われた1stレグを1-2で落とすも、完全アウェイのサンティアゴ・ベルナベウで4-1の快勝を収め、見事逆転突破。2002-03シーズン以来16シーズンぶりのベスト8入りを果たしており、かつて欧州を席巻し、チャンピオンズカップ時代も含めて4度の優勝経験を持つ古豪が復活の片鱗を見せている。

そして迎えたユヴェントスとのCL準々決勝・1stレグ。キックオフ前に伊『sky sport』のインタビューに応じたファン・デル・サール氏は「アヤックスにとって重要な試合となる。私はマンUでクリスティアーノ・ロナウドと4年間一緒にプレイしたし、わずか2年ではあったがユヴェントスでのプレイした。素晴らしい試合になってほしい」と述べつつ「我々には若い選手が多いが、すでに欧州の舞台で戦ってきた。フレンキー・デ・ヨングなんかは、トップチームである程度の期間プレイしているしね。経験豊富なユヴェントスに対して、難しい試合になるのはわかっているが、我々は3週間前にレアルを撃破し、我々のスタイルを示している」とコメントした。

その上で「アヤックスには歴史があり、自国リーグではいつだってよくやってきた。ただ、我々は欧州のトップへ帰り咲かせたいんだ。今季、準決勝までこれたことは素晴らしいことだが、まだまだ先へ進みたい。そして、これを今後数年間も続けていきたいんだ」と明かしている。

なお、試合は前半終了間際にユヴェントスに先制点を許すも、後半開始直後にアヤックスが追いつき、1-1のドロー決着となっている。運命の2ndレグは1週間後の16日だ。アヤックスはレアル戦と同様に敵地で勝利を収め、次のステージへ進むことができるのか。クラブの歴史に新たな1ページを刻むためにも、是が非でも勝利したいところだ。

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