投票数集計でミス 秦野市、知事選・県議選で開票確定遅れ

秦野市役所

 7日投開票された知事選と県議選で、秦野市選挙管理委員会は12日、投票数の誤記載により、確定時間が当初予定より約50分遅れたと発表した。同日の市長の定例会見で、市選管が明らかにして謝罪した。

 市選管によると、ミスがあったのは渋沢公民館に設けられた投票所。市職員が知事選、県議選とも、投票録にある男性投票数の欄に男女の合計数を書くなど誤った記載をした。

 開票所で7日午後9時半ごろ、この投票所だけ投票率が8割を超えていたことからミスが発覚。市内全37投票所の確認作業に時間がかかり、確定時間が当初予定より遅れ、8日午前0時20分ごろとなった。

 市選管の香坂修事務局長は「事務処理マニュアルと投票所の事務処理体制の見直し、チェック体制の強化を図っていきたい」と説明。ミスを認識しながら速やかに公表しなかった理由については「誤りが出てしまったことで混乱し、思い至らなかった」と釈明した。

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