部活は平日2時間、休日3時間 横浜市教委がガイドライン

部活動に関するガイドラインの内容を紹介するリーフレット

 横浜市教育委員会は市立学校での部活動に関するガイドラインを策定した。4月から平日、土日とも休養日を1日以上設け、1日の活動時間は平日で2時間、休日で3時間程度とすることなどを盛り込んだ。内容を紹介するリーフレットを約9万部、作成。中学校の生徒や保護者らに配布している。

 ガイドラインは生徒が調和の取れた学校生活の中で部活動を楽しむことができ、長時間の練習を抑制して教員の負担軽減にもつなげるのが目的。

 リーフレットには、生徒が部活を楽しむための12項目を記載。活動時間のほか、▽学校は活動方針を策定し、ホームページなどで公表する▽顧問(指導者)は過度な練習が必ずしも体力・運動能力の向上につながらないことを理解する▽生徒は活動と休養のバランスが大切であることを理解し、実践する-ことなどを挙げた。

 スポーツ庁や文化庁は昨年、運動部や文化部の活動の在り方に関する総合的なガイドラインを策定。市教委はこれらを踏まえ、有識者らの意見も聞きながら検討してきた。

 担当者は「教員、生徒、保護者らが、部活動について改めて考えるきっかけになれば」と話している。

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