長崎、佐世保市長選あす告示 21日投開票 長崎、佐世保、大村3市議選も

 統一地方選の県内後半戦のうち長崎、佐世保両市長選と長崎、佐世保、大村の3市議選が14日、告示される。長崎、佐世保両市長選はともに前回無投票だったが、今回は選挙戦となる見通し。3市議選は計98議席を120人で争う見込みだ。いずれも投票日は21日。

 長崎市長選の立候補予定者はいずれも無所属で、4選を目指す現職の田上富久氏(62)、県議の高比良元氏(66)、前市議の橋本剛氏(49)、社会福祉法人理事長で元市議の吉富博久氏(74)。市が進めるMICE(コンベンション)施設や新市庁舎の整備、多選の是非などが争点となりそう。

 田上氏は既に着手している各種事業を巡り「仕上げる責任がある」として続投に意欲を示す。高比良氏は、著しい人口減少を挙げ「田上市政に委ねるわけにはいかない」と訴えている。

 橋本氏は長崎市の厳しい財政や経済状況を挙げ「負の連鎖を断ち切らないといけない」と強調。吉富氏は、暮らしに重点を置いた「市民による市民のための政治」の実現を掲げている。

 東京都の市民団体代表、寺田浩彦氏(57)も立候補を表明している。

 佐世保市長選は、4選を目指す無所属現職の朝長則男氏(70)が立候補を表明し、2回連続で無投票の可能性が出ていた。だが、告示直前に元大学助手の田中隆治氏(75)が出馬を決断。12日に市役所で会見し、無所属での立候補を正式に表明した。

 朝長氏は、クルーズ客船や企業誘致といった八つの重要施策などを推進し市政継続を掲げている。田中氏は沿岸漁業の振興で人口減少や少子高齢化などの課題を克服すると訴えている。

 3市議選の立候補予定者数は、長崎が45人(定数40)、佐世保は44人(同33)、大村は31人(同25)。

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