横浜美術館、開館30年で式典 記念展覧会は13日から

あいさつする逢坂恵理子館長。右端は高円宮妃殿下=横浜美術館

 横浜美術館(横浜市西区)の開館30周年を記念する展覧会「Meet the Collection-アートと人と、美術館」が神奈川新聞社などの主催で13日から始まる。12日には高円宮妃殿下が出席されて記念式典が行われた。

 同館は1989年の開館以来、多様な美術品と美術家、来場者を結び付け、豊かな関係を育んできた。同展では1万2千点を超える所蔵品から絵画、彫刻、版画など約400点を、全展示室を使って展示する。

 式典には市民をはじめ美術関係者が集まり、30周年を祝った。林文子横浜市長や横浜市芸術文化振興財団の近藤誠一理事長、同館協力会の坂田宏会長らがあいさつに立った。

 同館の逢坂恵理子館長は「30年前は桜木町駅から雨の日に歩いてくると泥だらけになったと聞いている」と話し、今ではみなとみらい21地区の中央で文化拠点となっている環境の変化を取り上げた。今年1年を通して、記念グッズの販売やイベントなどさまざまな取り組みを行うと紹介した。

 同展は6月23日まで。5月2日を除く木曜と7日休館。一般1100円、高校・大学生700円、中学生500円、65歳以上千円。問い合わせは同館電話045(221)0300。

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