ヤンキースにまた故障者 正捕手・サンチェスが離脱

開幕12試合で5勝7敗と苦しいシーズン序盤となっているヤンキースに、また故障者が発生した。日本時間4月13日、正捕手のゲーリー・サンチェスが左ふくらはぎ痛により故障者リスト入り。また、右肩の故障で離脱中のデリン・ベタンセスは、回復の具合が思わしくなく、戦列復帰が先延ばしになる見込みであることも発表されている。

サンチェスはヤンキースにとって、今季12人目の故障者リスト入り選手となる。ベテラン左腕のCCサバシアは日本時間4月14日に本拠地ヤンキー・スタジアムで行われるホワイトソックス戦で戦列復帰し、先発する予定だが、故障者の続出はヤンキースが開幕ダッシュに失敗する要因の1つとなっている。サンチェスの離脱に伴い、控え捕手のオースティン・ロマインが正捕手に繰り上げとなり、AAA級から昇格したカイル・ヒガシオカが控え捕手を務める見込みだ。

サンチェスは左ふくらはぎが軽傷であり、試合にも出場可能であると主張しているものの、ヤンキースは故障の悪化を防ぐために大事を取って故障者リスト入りさせることを選択した。アーロン・ブーン監督は、サンチェスが最短の10日間で戦列に戻ってくることを期待しているようだ。

不本意な1年となった昨季からの復調を目指すサンチェスは、今季ここまで打率.268、6本塁打、11打点、出塁率.333、長打率.732をマーク。日本時間4月8日のオリオールズ戦では自身初の1試合3本塁打を記録した。ジャンカルロ・スタントン、ミゲル・アンドゥハー、アーロン・ヒックスといった主力打者を故障で欠くなか、打線の中軸を担っていただけに、サンチェスの離脱による得点力の低下は避けられないだろう。

現在、ヤンキースはベタンセス、ベン・ヘラー、ジョーダン・モンゴメリー、サバシア、ルイス・セベリーノ、サンチェス、アンドゥハー、ディディ・グレゴリアス、トロイ・トゥロウィツキー、ジャコビー・エルズベリー、ヒックス、スタントンと12人が故障者リスト入り。AAA級から昇格させた若手選手を起用しながらの戦いを余儀なくされている。

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