2市長選・3市議選告示 各陣営 本番へ最終チェック

告示に向け準備作業が続く立候補予定者の事務所=長崎市内

 「いよいよだ」「勝つと信じてやるしかない」。長崎、佐世保両市長選と長崎、佐世保、大村の3市議選の告示を翌日に控えた13日、各陣営は詰めの準備作業に当たり、気を引き締めた。
 長崎市長選は前回の無投票から一転、混戦模様となっている。
 現職の田上富久氏(62)の事務所では、スタッフが選挙期間の行程を最終確認した。「あとはゴールまで直線を走り抜けるだけだ」と陣営関係者。新地町の湊公園で出陣式に臨む。
 県議の高比良元氏(66)は市中心部で街頭演説し、事務所でスタッフと打ち合わせした。陣営幹部は「士気は高まった」と本番を見据えた。魚の町の市民会館前広場で出陣式を開く。
 前市議の橋本剛氏(49)の事務所ではスタッフがポスターなどを準備し、選対関係者は「これからいかにムードを高められるかだ」と話した。魚の町の中島川公園で出陣式を開く。
 社会福祉法人理事長の吉富博久氏(74)は市南部で街頭演説した。「選挙では名前の連呼だけではなく、主張をしっかり伝える」と陣営関係者。城山町の事務所前で出陣式をする。
 市議選は40議席を45人で争う見通しとなっている。ある現職は、事務所で国会議員や支援者から激励を受け「前回以上に票を取れるか見通せず不安だが、勝つと信じてやるしかない」と語った。
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 2回連続で無投票の可能性が出ていた佐世保市長選は一転し、現職と新人の一騎打ちが見込まれている。
 現職の朝長則男氏(70)の事務所では、選挙中の行動予定を最終チェックした。陣営幹部は「誰が相手でも正々堂々戦う」。下京町のアーケード入り口付近で出陣式をする。
 新人の元大学助手、田中隆治氏(75)は、自宅で演説内容を確認し、「市政の課題や経済活性化のために必要なことを訴える」と前を向いた。選挙カーで市内を回る予定。
 佐世保市議選は定数33に対し44人が立候補を予定。各陣営は決戦に備えた。
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 大村市議選は定数25に対し31人が立候補予定だ。新人の一人は、家族総出で公選はがきの仕分けやうぐいす嬢の原稿作りに追われ、「いよいよ1週間の戦いが始まる。医療と福祉の充実を訴える」と意気込んだ。

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