災害時に外国人市民にも身を守る方法を知ってもらおうと、女性防災団体「平塚パワーズ」が英語による防災冊子「防災減災 パワーズブック」を作成、平塚市と県に計1500部を寄贈した。
冊子はA5判の40ページで昨年11月に2500部を作成した。緊急時の各機関への連絡先のほか、避難場所を示す道路標識など基礎知識をはじめとし、負傷した場合に身の回りの物で応急処置する方法を解説している。
同団体は2017年に日本語のパワーズブックを作成し、これまでに約4千部を刊行した。この日本語版から実際に外国人市民からの意見も聞き、メンバーが英語版を編集した。
英語版では緊急時に使う「病院に行きたい」「水をください」といった言葉も一覧表にまとめたのが特徴。災害時に日本語が話せなくても、冊子を指さしながらコミュニケーションが取れる。
同団体の菅野由美子会長は「外国人の多くは地震の経験もなく、災害時にどうすればいいのか分からない人もいる。いざというときに少しでも役に立ててくれれば」と話した。
同市では今後、500部を外国人向けのイベントなどで配布していく予定。冊子についての問い合わせは、市災害対策課電話0463(21)9734。