「令和」の典拠 万葉集に焦点 平塚市中央図書館で資料展示

万葉集に関する書籍を集めた特設コーナー=平塚市中央図書館

 平塚市中央図書館(神奈川県平塚市浅間町)は新元号「令和」の典拠となった日本最古の歌集「万葉集」にスポットを当てた関連資料を展示するコーナーを特設している。5月6日まで。

 万葉集は奈良時代に編纂(へんさん)されたとされ、皇族、貴族から農民まで幅広い階層の約4500首が収められている。

 特設コーナーは中央図書館1階のこども室入り口と2階の貸出室入り口の計2カ所に設置。計約20冊を借りることができる。

 万葉集の全集となる「新日本古典文学大系」(岩波書店)をはじめ、「万葉歌を解読する」(NHKブックス)や「心ときめく万葉の恋歌」(二玄社)などの親しみやすい解説本をそろえた。歌に登場する草花に焦点を当てた写真集「万葉 花のしおり」(柳原出版)や史跡を紹介した「万葉体感紀行」(小学館)なども並ぶ。

 同館の担当者は「万葉集から古代の人たちの暮らしぶりも分かる。これまで興味のなかった人にも古典に触れるきっかけになってくれれば」と話していた。

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