戦国時代、蒲生氏が統治する日野城の城下町として栄えた日野。
江戸時代に入ると特産の日野椀や薬による行商で多くの商人が大成し、活気あふれるまちへ。
現在、豪商たちの邸宅は資料館や伝統料理の食体験ができる施設になり、
地域の人々で支え合う店舗が客人を温かく迎えてくれる散策スポットになっています。
○ぶらり発見!ご当地スイーツ○
日野の郷土菓子「いがまんじゅう」
団子生地でこし餡を包み、近江米のもち米をまぶして蒸し上げる「いがまんじゅう」。その名前は表面のもち米を栗のイガに見立てたという説が有力とのこと。
日野では古くから進物に用いられてきましたが、埼玉や愛知などでもみられ、味や見た目は地域によって異なります。
日野で最も古くから和菓子を作りつづける老舗店「かぎや」(創業160年)の「いがまんじゅう」は、もち米多めのモチモチ食感、こし餡は小豆の風味を活かし、甘さ控え目。素朴でありながらも上品さを感じ、一人で数個は食べられそう。
県内外からのリピーターが多いのも納得の品。
かぎや菓子舗
定休日/火曜日
営業時間/8:00~18:00
TEL/0748-52-0048
【伝】「歴史や伝統」にふれる
近江日野商人ふるさと館
静岡県で酒造業を営んだ日野商人・山中正吉の往時を伝える和洋折衷の立派な造りの邸宅が観光施設に。史資料見物のほか、奥の座敷では庭園を眺めながら日野に伝わる伝統料理を堪能することができます。
ふるさと御膳/2,000円(税・入館料込)
*食体験は10名以上要予約。
お一人様からでも利用できるイベントを月に1~2回開催。
予約専用ダイヤル/090-8456-1809
休館日/月・火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
開館時間/9:00~16:00
カフェ・雑貨 らっこや
県外から移り住んだ夫婦が営む古民家カフェ。おすすめは自家焙煎のフレッシュなコーヒー(400円税込~)、日野町産ディンケル小麦(古代小麦)を使用したホットケーキ(600円税込)。トマトジンジャーカレー(800円税込)などランチメニューも気になります。
定休日/木・金曜日(臨時休業あり)
営業時間/10:00~18:00 土日祝11:00~
TEL/090-8457-8848
【地】「地元力」が熱い日野の酒・醤油・和食
矢尾酒造
日野の酒といえば「鈴正宗」。仕込みには地元のシルバーさんが参加。「地元にお世話になってきたので恩返ししたい。若い人にも好まれるバリエーションを増やし、人が集まる酒蔵にして活性化できたら」と7代目の矢尾晋也さん。
徳田醤油店
醤油の火入れは、昔ながらの釜炊き。薪でじっくり時間をかけることで甘味を引き出し、まろやかな味に。200年の伝統を受け継ぐ醤油は、地元の料理店はもちろん、京都の有名料亭にも卸されています。築250年前の醤油蔵の亀甲「宗」は、近江日野商人・中井宗兵衛から継承した伝統の蔵元である証。
定休日/不定休
本格懐石と寿司 乙菊
新鮮な魚を中心に地元でとれた米、野菜、酒、醤油、器などを使い、日野の良さを感じる料理がおいしいと評判の和食店。気軽なランチはもちろん本格的な懐石料理も味わえます。
定休日/水曜日
営業時間/11:30~14:00 17:30~21:00
TEL/0748-53-0807
【菜】全国にも知られる日野の伝統野菜「日野菜」
冨士家パン
レトロな看板、古民家で営まれるパン屋さん。
話題を集めるのは、どこか懐かしいコッペパンにポテトサラダ&日野菜の酢漬けをトッピングした「日野菜パン」113円(税込)
開店時間/11:00~17:00
午後からパンの種類が充実。
定休日/日曜日
特産品館 伊勢藤
日野の特産品を中心に滋賀のお土産がそろいます。自家製和菓子のほか、日野菜の漬物、おかき、酒、茶などじっくりお土産を選ぶのを楽しんで。併設の喫茶コーナーで休憩もできます
営業時間/8:00~19:00
水曜日 8:00~17:00
定休日/元日のみ
TEL/0748-52-5307