ブルックリン植物園
市内には植物園が多くあるが、桜のコレクションといえば、ブルックリン植物園(BBG)だろう。ブルックリン区のプロスペクト公園にある敷地内に、計200本以上、約26種の桜が植えてある。
同園のコミュニケーションディレクター、エリザベス・レイナ=ロンゴリアさんは、「全米の植物園の中でも最大級、かつ最もバラエティーに富んだ桜コレクションの一つです」と語る。
「今季初の開花は4月2日でしたが、満開の時期については、『母なる自然』次第といったところです!」
いろんな景色で見る桜
園内は複数のエリアに分かれているが、エリザベスさんが市内でも唯一無二と称するのは、「桜の散歩道(Cherry Esplanade)」。濃いピンク色が特徴の八重桜、関山(かんざん)が約76本、芝生の上にずらりと並ぶ豪華なエリアだ。この道から伸びる桜のトンネル「チェリーウオーク」は、特に写真撮影にオススメ。
また同園で歴史ある桜スポットとして、日本庭園も外せない。鳥居が浮かぶ大きな池が特徴的なこの庭園は、1914〜15年に、東京出身の造園家・塩田武雄が手掛けたもので、国内の植物園にある日本庭園としては最古の一つ。水面に反射する、淡い色合いのヒガンザクラが、はかなくも印象的だ。
春の楽しみ、桜祭り
桜の開花に合わせて開催される「桜祭り」は、1982年から続く伝統行事として、現地ニューヨーカーに愛されている。
予定されているプログラムは、日本舞踊や邦楽ポップスのパフォーマンス、殺陣(たて)のデモンストレーションの他、マンガの描き方講座や茶会、将棋の無料クラス、フードコート、子供向け折り紙教室、コケシや手ぬぐいの販売などなど…。
今年は前述の桜エリアのみならず、園内各所で桜祭りのプログラムを実施予定とのこと。
「ニューヨーカーと、世界中から訪れる観光客の皆さんに、春の訪れを感じ、豪華な桜と活気あるエンターテインメントを楽しんでもらえると思います」とエリザベスさんは話す。
Brooklyn Botanical Garden Sakura Matsuri 2019
4月27日(土)、28日(日)
10am-6pm
455 Flatbush Ave., Brooklyn
bbg.org