崩れてしまった町で、待っている人がいる 治療が必要な患者さんのもとへ

車を準備し、荷物を積み込んで、さあ出かけようーー。

ある日の朝。国境なき医師団(MSF)が医療援助をするイラク北部のキルクーク県では、きょうもスタッフが地域の診療所へ向かう。過激派組織「イスラム国」と軍の戦いで壊されてしまったハウィジャの町。住民の多くは今も基本的な医療を受けられず、MSFは人であふれた病院や診療所を支援し、活動している。糖尿病などの慢性疾患や、心のケアなど、継続した治療が必要な人びとは、紛争で治療をあきらめていた。彼らが見捨てられないよう、チームはきょうも出かけていく。
 

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