稲作や観光、影響長期化 硫黄山噴火1年、警戒レベル「1」に

噴火警戒レベルが「1」に引き下げられた硫黄山=18日午後、えびの市・えびの高原(ドローンで撮影)

 えびの市の霧島連山・硫黄山(1317メートル)について、気象庁は18日、周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったとして、噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「1」(活火山であることに留意)に引き下げた。レベル「1」は2018年2月20日以来、1年2カ月ぶり。昨年4月に250年ぶりに噴火して19日で1年となるが、同市では今季も長江川の白濁により稲作を断念する農家が多く、周辺市町でも観光客の減少が回復する見込みはない。噴火の影響は長期化しそうだ。

© 株式会社宮崎日日新聞社