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**NY中がお祝いモード
その起源をひも解く**
キリスト教では最も重要な祭典の一つとされているのが、イースターだ。日本ではまだなじみのないイベントだが、ニューヨークでは春の到来を示す行事として、イースターの名前を冠したイベントをあちこちで見掛ける。
イースターの成り立ちや過ごし方を知ることで、この街で迎える楽しみが増えるはずだ!
ウサギと卵の意味
そもそもイースターとは、十字架に架けられ処刑されたイエス・キリストが3日後に生き返ったことを記念するイベントだ。正教会ではギリシャ語で「パスハ」と呼ばれる。毎年、春分の日以降の最初の満月から数えて最初の日曜と決められていて、今年は4月21日(日)。
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ところでイースターといえば、ペイントされたカラフルな卵にウサギが象徴とされるが、それはなぜか? ウサギは多産の動物として知られ、豊穣(ほうじょう)や繁栄の象徴。そして卵は、生命の誕生を意味するものだ。ここから、子供たちがエッグハントやエッグペインティングなどを楽しむようになった。イースターはキリストの復活祭と同時に、春の訪れや豊穣を祝うイベントでもあるのだ。
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NYの定番パレード
ニューヨークでも教会での礼拝はもちろん、宗教色の薄いイベントも多く開催される(詳細は次ページ)。
最も有名かつ大規模なものは、130年以上も続いているイベント「イースターパレード」だ。今年は21日午前10時からスタートする。5アべニューの49〜57ストリート間が開放され、春らしいカラフルな思い思いの衣装や、ヘッドドレスをかぶったニューヨーカーが集まる。写真を撮り合ったり歌ったりのお祭り騒ぎ! ニューヨークにおける、イースターの風物詩だ。
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世界のイースター
ちなみに、キリスト教的なイースターの過ごし方は、家族そろって食事を囲み、教会へ礼拝に行くのが一般的。
だがアメリカ以外の国を見ると、その過ごし方はさまざまで興味深い。ポーランドでは子供たちが魔女の格好とメイクをし、ポットを持って、キャンディーやお金をもらうために近所にあいさつして回る。
一方ロシアでは、家族全員で家の大掃除をした後に食事をし、子供たちが卵をぶつけ合う(!?)ゲームをするのが伝統。
他にもコロンビアでは、イースターに家畜のロバを労う意味合いも込もっているようで、衣装を着せ、美しさを競うコンテストをする風習があるのだとか。
エチオピアやフィリピン、エジプトなど世界各国でイースターは行われている。
※参考文献=Shannon Knudsen著「Easter around the world」(First Avenue Editions社)、Deborah Heiligman著「Holidays around the world celebrate EASTER」(National Geographic Kids社)