登山は辛いものじゃない!単独登山を楽しむ女子ハイカーに聞いた「ソロ登山の楽しみ方」 登山はつらいもの、疲れるもの…そんなネガティブなイメージを持っていませんか?登山の楽しみ方は人それぞれですし、最近では一人で山を楽しんでいる女性もたくさんいるんです!インスタグラムでみつけた、ソロ登山を楽しんでいる女子に、ソロ登山の醍醐味を聞いてみました。

「ソロ登山する女子」って、どんなイメージ?

みなさんは「一人で登山するのが好き」という女子にどんなイメージを持っていますか。「登山する」というだけで辛そう、疲れそう、さらに「一人で登山」となると孤独な人、のようなイメージを持つことはないでしょうか。そんなあなたにこそ声を大にして伝えたい…!一人登山ってそんなにつらいことばかりではないですよ。

自分の好きなペースで歩けますし、どんなご飯を食べるか、山小屋に泊まるかテントに泊まるか、天候や体調による進退なども、すべて自分の判断で自由に決めることができます。何より「一人でも全力で山を楽しむ女性」はかっこいいですよね。

そこで、インスタグラムで見つけた素敵な女子ソロハイカーに、「ソロ登山の魅力」を聞いてみました!

ソロ登山は楽しい!ソロ登山を楽しむ女子ハイカー5人にソロ登山の魅力を聞いてみた

erriiikkkkaaaaさん

ユーザーネーム:erriiikkkkaaaa
登山歴:3年半
ソロ登山の頻度:ほぼ毎週末山に登るペースで、2週に1度(笑)

ずばり、ソロ登山の魅力は?

【工程&ペースが自由自在】
自身のスキルと体力を冷静な目で判断出来れば、ヘッデン使用の15時間以上の山行も、星空&夜景を山頂から望むことも可能。
【一期一会の出会い】
ソロハイカーが最も声掛けしやすいのは同じくソロの方。堅物そうなおじさまも実は話好きな場合が多く、ソロの人ほどよく喋ります(笑)意気投合し、後日一緒に登山をする事も。ソロ=1人好きな訳ではないのです!
単独行には夢とロマン+人情が溢れております。

ソロ登山で一番思い出に残っている山行は?

鋸岳 奈良田日帰り周回。
装備を厳選し初めてソロで挑んだバリエーションルートです。ルーファイや読図の他に”山を読む力”など総合力が必要とされました。他に登山者はおらず終始1人。雨と雪が降りだして辺りはガスガス。だけど達成感と感動が大きくて、景色が望めずとも大満足だったのを覚えています。
とはいえ自然相手に過信や傲りは禁物。常に謙虚に自然と天候が許す範囲内で楽しませて頂いてます。
絶対無事に帰ること。それが単独行のマナーです。

Instagram/erriiikkkkaaaa

ma.ki0420さん

ユーザーネーム:ma.ki0420
登山歴:2年目
ソロ登山の頻度:月1〜3回程度。登山始めた当初はほぼソロでしたが、最近は山友と登ることが増えました。

ずばり、ソロ登山の魅力は?

自由であり、山と向き合えること。毎回事前に登山計画は立てますが、ソロの場合は体調や気分で直前に山を変更することも出来ますし、自分のペースで登れるので、好きな時間に好きなだけ写真を撮ることも出来ます。 話し相手がいない分、高山植物や以前登った時との違いなどにも気がつきます。

ソロ登山で一番思い出に残っている山行は?

通い詰めた八ヶ岳や、東北遠征と迷いますが…初めての小屋泊で、南アルプスデビューを果たした鳳凰三山です。2日目はナイトハイクスタートで少し恐怖もありましたが、地蔵岳から大好きな甲斐駒ケ岳のモルゲンロートを見ることができました。地蔵岳から薬師岳への稜線は白く美しく、展望も白峰三山の他、八ヶ岳、富士山などすごく豪華な景色でした。

Instagram/ma.ki0420

kumiruさん

ユーザーネーム:kumiru
登山歴:1年7カ月
ソロ登山の頻度:月に1〜2回

ずばり、ソロ登山の魅力は?

自分ペースで登山が出来るので、ストイックに登ったり、気が済むまで写真を大量に撮ったりなど下山後の達成感が大きいところ◎

ソロ登山で一番思い出に残っている山行は?

登山を始めた1年記念に、初ソロ登山&テント泊で白馬岳に大雪渓アタックした事です!
普段より荷物が重かったり、雪渓を初めて歩いた事、テント設営に手こずったりなど焦る事が多かったのですが、感動的な夕焼けを見て1人登山の達成感を味わえ、ソロ登山にハマるきっかけになりました!

Instagram/kumiru

_yurigon_さん

ユーザーネーム:_yurigon_
登山歴:7カ月
ソロ登山の頻度:月1〜2回ぐらい

ずばり、ソロ登山の魅力は?

山を自分のペースでゆっくり楽しめる!
予定変更が自由にできるので、天気の良い山を狙いやすい!

ソロ登山で一番思い出に残っている山行は?

初心者向け雪山の最終目標としていた、冬の西穂独標です。
独標手前の急登は、独学で得た知識をフル稼働させて挑みました(笑)。 反省点もたくさんありましたが、独標を1人で登って無事に下りられたことは自信になりました。

Instagram/_yurigon_

87yama50さん

ユーザーネーム:87yama50
登山歴:1年7カ月
ソロ登山の頻度:季節によってまちまちなのですが、1カ月に2回程度です。

ずばり、ソロ登山の魅力は?

行き先、持ち物、行動計画、全てを自分で決めて、自分のペースで歩けることです。
登山情報雑誌や本などを見て「この山に行きたい!」と思ったら、どのコースを歩くか、どうやって行くか、持ち物、食料(おやつも)を考えたり、登山計画書を書く時間が大好きで 、楽しみです。
予定していたコースと違う道を歩いてしまうなど計画外のことも起きてしまうのですが、臨機応変に対応することで、困難を乗り超えた時の達成感や満足感を得ることができます。
登頂して景色を眺めているときは、一人物思いにふけっているのですが、その瞬間だけは時が止まったようにゆっくりとした時間が流れ、とても心地よいです。

ソロ登山で一番思い出に残っている山行は?

燕岳へ行ってきました!登山口近くで話しかけて下さった方と燕山荘までご一緒したり、山小屋で同じ寝床になった山ガールさんとお友達になったり。ソロでも山好きという点から人との繋がりを感じることが出来ました。
燕山荘付近から見た夕暮れと日の出、北アルプスの山々は本当に美しく、忘れられない光景です。

Instagram/87yama50

ソロ登山にはグループ登山にない魅力がいっぱい!

じっくりと山や自然と向き合ったり、自分の実力を確かめたり、リフレッシュしたり…登山の楽しみ方は人それぞれ。困難を乗り越えたときの達成感や、独り占めした絶景はこの先の人生でも絶対忘れられないものになります。「女性が一人で登山すること」は、全然特別なことではないのです。自分の好きなスタイルで、好きな山に登る楽しさがソロ登山にはあります。

でもやっぱり女子ひとりは不安…?

自分の世界観が広がるワクワクがある反面、ソロ登山は責任もすべて自分で負わなければなりません。特に女性の単独登山は、一人で夜道を歩く状況に似ていることも意識したほうが良いでしょう。

・テントは人の気配のある所に張る
・ピンクなど女性らしい色の持ち物は避ける
・深酒しない

など、隙を見せないようにしましょう。

もちろん、怪我や不測の事態に備えて行動するのは男女関係なくソロハイカーの基本中の基本!ソロ登山をやってみたいと思ったら、まずはある程度人気の山や、一度行ったことのある山から始めてみるのをおすすめします。

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