高齢者ら見守り、コンビニと協定 二宮町、雇用促進も

高齢者らの見守りで二宮町とセブン-イレブン・ジャパンが締結した協定式=二宮町役場

 地域で高齢者らの孤立を防ごうと、二宮町は17日、コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンと地域の見守り活動などに関する協定を締結した。

 協定では町内に3店あるセブン-イレブンの店舗で高齢者の雇用を進めるほか、認知症サポーター養成講座を従業員が受講し認知症への理解を深めていく。同町がコンビニと見守り活動の協定を結ぶのは初めて。

 店舗を訪れた高齢者の客に「毎日のように同じ物を購入する」「季節に合わない服を着ている」など認知症の兆候を察知した場合、町などに連絡する仕組み。1人暮らしの高齢者への支援のきっかけとしていく。

 同町の65歳以上のお年寄りは約9700人で高齢化率は34.0%(2019年4月1日現在)。村田邦子町長は「行政の手が届かない街中で、何か異変に気付くようなことがあったらしっかり支援につなげていきたい」と期待を寄せた。二宮駅南口店の沼上学店長は「高齢者への積極的な声掛けなど従業員を挙げて心掛けていきたい」と話した。

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