春日集落の棚田米使用「平戸春日米のかんころ餅」発売

「平戸春日米のかんころ餅」を試食する人たち=平戸市春日町

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、春日集落(長崎県平戸市春日町)の棚田米を使った「平戸春日米のかんころ餅」の発売が始まった。住民と佐世保市の菓子製造・販売業、草加家が連携し開発。新たな特産品で地域活性化につなげたいとしている。

 昨年7月、平戸市が集落のまちづくり団体「安満の里 春日講」(寺田一男会長)と同社に提案。芋の粒感や真空パックで密封した際の餅のふんわり感を残すため改良を重ねた。

 19日に集落の案内所「かたりな」であった試食会では、観光客らがつきたての素朴な味わいや炭火で焼いた香ばしさなどを楽しんだ。高木龍男社長(56)は「減少傾向にあるかんころ餅の生産に弾みをつけ、集落の維持発展につなげたい」と話した。

 1個240円、5個入り1200円で、かたりなと草加家で販売している。

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