五島で「第9」を合唱へ 12月に県障害者芸術祭 出演者、6月まで募集

県障害者芸術祭に向けた関係機関の連携などを確認した実行委の初会合=五島市、福江総合福祉保健センター

 文化・芸術活動を通して障害者の社会参加を促進する「県障害者芸術祭」の第20回大会が12月8日、五島市の福江文化会館で開かれる。最大の目玉は、障害者と健常者計150人以上が一緒に合唱するベートーベンの「第9」。6月上旬まで出演者を募り、7月から専門家の指導を受けながら約半年間、練習を重ねる。

 1999年から毎年、県障害者社会参加推進センターなどが開催している。離島開催は7年前の同市に続き2回目。今月16日には福祉団体や行政機関、住民組織などでつくる実行委の初会合が同市であった。

 芸術祭では、障害者団体や施設の利用者が日ごろ練習している音楽活動などの成果をステージ上で披露する他、絵画などの作品も展示する。「第9」は長崎交響楽団の演奏に合わせ、障害のある人と地元の合唱団員らが一緒に歌う。同センターの土岐達志所長は「限られた障害者やその関係者だけではなく、多くの地域の方が参加し、作り上げる芸術祭にしたい」と意気込んでいる。

 「第9」の合唱練習は7月以降、五島市内で月に数回実施する。新上五島町や他の本土地域でも、出演希望者が多ければ練習会を開く。申込期限は6月6日。申し込みや問い合わせは同センター(電095.842.8178)。

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