東海道線の踏切に車、回送電車と衝突 平塚、男性死亡

踏切で車と衝突し、停車する電車=21日午前9時25分ごろ、平塚市老松町

 21日午前7時50分ごろ、神奈川県平塚市老松町のJR東海道貨物線須馬踏切(警報機、遮断機付き)で、熱海発品川行き回送電車と乗用車が衝突。乗用車の大磯町東小磯、職業不詳の男性(31)が病院に搬送されたが、間もなく死亡した。平塚署が事故原因を調べている。

 署によると、電車が踏切を通過する直前に乗用車が北側から南側に向けて踏切内に進入したとみられる。目撃者の話では、踏切の警報機や遮断機は正常に作動していた。

 現場は平塚駅から東に約800メートルの踏切。同貨物線とJR東海道線が並走している。JR東日本横浜支社によると、東海道線は上下30本が運休、19本に最大169分の遅れが出て、約1万2500人に影響した。

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 大きな衝撃音が響き、現場となった踏切周辺は救助作業で一時騒然とした。近くの男性会社員(61)は「同僚から知らされ、駆け付けると、乗用車がはね飛ばされていた。電車の前部に乗用車のドアが刺さるように張り付いていた」と事故の衝撃を語った。

 男性によると、現場の踏切は朝夕のラッシュ時などに遮断機が下がる時間が長引くことがあり、待ちきれずに踏切を渡る人を目撃することもあるという。

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