“ブチッ!” うわぁぁぁぁ、デカかった……(泣)
突如魚の重みがなくなり、それと同時に強烈な喪失感に襲われる『ラインブレイク』。みなさんも経験がありますよね?
しかし、ラインブレイクはアングラー自身である程度防ぐことができるんです。今回は原因と対策について解説したいと思います。
原因と対策
ポンド(太さや強度)が適正でない
狙う魚や場所に合わせた「ラインの太さ」を選ぶことは絶対条件。
仮に狙う魚が小さくても、岩礁帯や堤防の隙間に潜む魚を狙うならば、ラインブレイクのリスクは高まります。確実に釣り上げるためにも、タックルバランスには注意しましょう。
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狙う場所に合っていないライン(種類)を使っている
ラインの特徴を踏まえずに狙う場所に合っていないラインを使うとラインブレイクしやすいです。(例:岩やコンクリート、鉄といったハードストラクチャーなどに対してPEラインを直結で使うなど)
PEラインは細くても強度が高く、ウィードなどの植物との相性は◎。しかし、硬いストラクチャーにはめっぽう弱いもの。ナイロン・フロロ・PE・エステルといったラインの種類をしっかり理解して使い分けましょう。
ロッドの性能をうまく利用できていない
ロッドの性能をうまく利用できていないと、これもラインブレイクにつながります。ロッドはしなることで、その弾性がクッションとなりラインの強度を補ってくれます。
魚とのファイト中は、ロッドとラインの角度は90度を保つことを心掛け、一直線になることだけは避けるようにしましょう。
ドラグをうまく利用できていない
ラインに過剰な負荷が掛かって切れないようにするため、リールにはドラグ機能が付いています。特に細いラインを使うことが多いスピニングリールでは、ドラグ調整をしっかり行うようにしましょう。
最初はフッキングが決まる強さにしておき、魚とのファイト中にラインブレイクしないよう調整が出来ればベストです。
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ノットがちゃんとできていない
ラインで最も強度が落ちるのが「ノット部分」。締め込みの際には湿らせて締め込んだり、適切な回数を巻き付けたりと、正しく結べていることが最低条件です。
ランディングなどで強い負荷が掛かった瞬間に摩擦熱が起き、ラインブレイクしてしまうということもあります。ノットは丁寧にしっかり結べるようになっておきましょう。
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ラインがキズついている(ささくれ立っている)
釣りをしていると知らぬ間にラインにキズが入っていることが多いです。キズが入ったラインはその部分に負荷が集中して切れやすくなってしまうので、マメにチェックを行ってラインブレイクを防ぎましょう。
ささくれや毛羽立ちがないかチェックし、キズが入っていれば、面倒でもその部分はカットするのが無難です。
ラインが劣化している
キズが入っていなくても、ラインが劣化しているとそれもラインブレイクの原因に。
特にナイロンラインでは新品であっても紫外線に当たっていたり、湿気が多い場所においていたりするとすでに劣化していることもありますので、保管時から注意しておく必要があります。
ラインが白っぽく変色していたり、指を滑らせたときに滑りが悪かったりしたときは注意が必要です。
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ランディングネットを使っていない
ランディング時もラインブレイクが起きやすいタイミングです。無理な抜き上げはラインに強い負荷が掛かってしまい、切れる原因となってしまいます。
取り込みの際には、無理せずランディングネットを使うのが基本です。無い場合には、確実に抜き上げ出来る太さのラインを使っておきましょう。
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フック(ルアー)をのまれている
魚種にもよりますが、肉食の魚の歯は鋭く、フックをのまれた状態では歯とラインが擦れ、切れるリスクが高まります。
適切なタイミングでフッキングを行ったり、使っているフックやワームなどを少し大きくすることでのまれる確率を下げることができます。
また瞬間的な合わせよりは、スイープなフッキングのほうが唇(口の外周)にフックを掛かりやすいともいわれます。
ラインテンションをかけないでフッキングしている
フッキングの瞬間にラインブレイクが起きてしまうことも少なくありません。特にラインが弛んでいる状態から瞬間的なフッキングをすると、ラインがショックを吸収しきれず切れてしまうことがあります。
ラインにテンションをかけた状態でフッキングすることを心掛け、合わせ切れを防ぎましょう。
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それは、やるせないトラブル。
このように、ラインブレイクの原因の一端はアングラー側にもあるため、適切な対策をすることである程度防ぐことができます。
ラインブレイクをすると魚の口の周りにはルアーや針がついたままになってしまいます。(あまり、いい気持ちにはなれませんね)
今回ご紹介したような基本をしっかり押さえておけば、ラインブレイクの可能性を低くすることが出来ますので、ぜひ参考にしてみてください。