サワラ釣りにはコツがある。
春になると暖かくなり、いよいよ本格的な釣りのシーズン到来ですね。地方によっては春から、広い地域では夏前ごろからサワラが狙えるようになってきます。
群れでいて貪欲な性格なので、釣るのが簡単でジギング・ショアジギング入門にも最適な魚です。
ただし、牙のような鋭い歯を備えているため、釣るのにはちょっとしたコツが必要です。今回はサワラ釣りの3つのコツをご紹介します。
ラインスラックを出すな!
サワラを釣るうえでもっとも大切なのが、ラインスラックを出しすぎないこと。ラインスラックが出るとルアーを飲まれやすく、ラインブレイクの危険性が高まります。
バイトがあったら即アワセできるように、ラインをなるべく張った状態を維持しましょう。
そのため、シャクリによってラインスラックが出るジグよりも、タダ巻きで使えるメタルバイブやジグミノーが有効となる場合もあります。
シャクリは一定のリズムで!
サワラをジグで狙う場合は、アクションは一定のリズム(速度)のワンピッチが基本。
青物の場合は、“ショートジャークからのロングジャーク”といったコンビネーションジャークも用いますが、サワラは厳禁!
緩急をつけるとミスバイトが増え、ルアーを通り越してリーダーを噛まれることが多発します。とくに、巻きスピードを緩めるのが危険です。
ロッドの反転は厳禁!
サワラは取り込み方にもコツがあります。ヒットした魚が足元によって来た時、右側に向かって泳ぎ始めたとしましょう。
「そっちに行かせまい」と、ロッドを左に倒す方も多いかもしれませんが、これは絶対にNG!
ロッドを魚の尻尾側へ倒すと、ラインが魚の体に沿ってしまい、リーダーを歯に近づけることになります。
そのため、足元でロッドを回して円を描くように泳がせ、上手くタモへ誘導してください。小型ならば素早く抜きあげましょう。
歯に当たる=即ラインブレイク
サワラ釣りにおいては、とにかく鋭い歯に注意し、「歯に当たる=即ラインブレイク」だという意識を持って臨んでください。
せっかくヒットさせた美味しいサワラを逃がすばかりか、ジグのロストを頻発させることになります。
サワラ対策をするか否かで、“サワラをたくさん釣る人”か“ジグをたくさん失くす人”に分かれますよ!