家族と踊る夜の川崎大師 5月25日、ほしぞらディスコ

川崎大師の門前で開催する「ほしぞらディスコ」のイメージ画像(実行委委員会提供)

◆子育て世代、気軽に 託児スペース設置

 夜の川崎大師平間寺(川崎市川崎区)をディスコで盛り上げる催しが5月25日、同寺の大山門前などで開かれる。地域住民らでつくる「大師ONE博(わんぱく)実行委員会」が、「ほしぞらディスコ」と銘打ち企画。子育て世代が家族で楽しめるイベントとして定着を図り、地域の活性化にもつなげる。

 催しの考案者は、市職員で実行委リーダーの奥貫賢太郎さん(31)。学生時代にクラブ・ディスコへ通っていたものの、近年は子育てに忙しいこともあり足が遠のいていた。

 川崎大師近くの仲見世通り商店会は昼間こそ参拝客でにぎわうが、店舗閉店後はひっそりとしているという。そんな夜間帯の集客が見込め、地域の盛り上げにも貢献できるとして、奥貫さんが着目したのがサイレントディスコだった。

 奥貫さんによると、サイレントディスコは主に欧州で楽しまれており、昨年ごろから国内にも徐々に浸透してきた。ヘッドホン越しに音楽を聴くため周囲に音が漏れにくく、各自で音量の調節ができ、子どもにも優しいのが特徴だ。

 「マンションなどの新住民と古くからの住人に交流が生まれ、地域の活性化につながれば」と奥貫さん。インターネットで資金を募るクラウドファンディングを実施したところ、趣旨に賛同する約100人からわずか1週間で45万円の資金を集めた。30代の男性が多かったという。

 当日は、休憩場所や託児スペースを設け、地元消防団にも警備を依頼。親子連れが参加しやすい環境を整える。

 奥貫さんは「今後はイベント運営の低コスト化にも努め、毎月開催されるようなイベントを目指したい」と意欲を見せている。

 「ほしぞらディスコ #家族で踊る夜」は午後5時からと7時からの2部制。雨天の場合は6月1日に延期。参加費無料で事前申込制。定員は各回100人。問い合わせは、奥貫さんの電子メールdaishionepark@gmail.com

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