創成館女子 初優勝 県高校春季選手権

【バレーボール女子決勝、九州文化学園-創成館】初優勝を決めて喜ぶ創成館の選手たち=諫早市中央体育館

 長崎県高校春季選手権は22日、各地で3競技が行われ、バレーボールの女子は創成館が決勝で九州文化学園を2-0で破り、初優勝を飾った。九州文化学園の連覇は「28」でストップ。男子決勝は大村工が佐世保南に2-1で逆転勝ちして3連覇を果たした。

 ■創成館 レシーブつなぎ流れつくる

 バレーボール女子決勝第2セット、24-23。創成館の主将、MB川添のサーブで得点が入った瞬間、歓喜の輪が広がった。九州文化学園の連覇を「28」で止めて初優勝した池田監督は「ずっと目指してきた。不思議な感じ」と喜びを表現した。

 同じ顔合わせだった1月の県新人大会決勝は「レシーブで我慢できなかった」(川添)。この日はブロックで相手スパイクのコースを限定し、リベロ北川らが粘り強く拾った。2-6とリードされた第1セットは、一丸となってラリーを制して追いついた。22-21からは川添がセッター小関に「持ってこい」とトスを要求。厳しいマークを振り払い、3連続得点で先取した。

 第2セットは12-17から逆転。WS大谷、高見らが手元で伸びる強気なサーブで相手のレシーブを崩した。要所でサービスエースを決めたMB柳迫は「途中からサーブが走って、勝てる気がした。練習から意識して強く打ってきた」と胸を張った。

 悲願の初優勝を果たしても、チームに慢心はない。池田監督は「県高総体はこのままのはずがない。他校に負けないように練習していく」とすぐに気持ちを切り替えた。初めてのインターハイ切符をつかむまで、挑戦者として走り続ける。

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