コウノトリすくすく 13年ぶりひな誕生、ズーラシア

よこはま動物園ズーラシアで13年ぶりに誕生したコウノトリの赤ちゃん(14日撮影、同園提供)

 よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)で、コウノトリの雌の赤ちゃんがふ化した。園で誕生するのは13年ぶり。園内の「日本の山里」ゾーンで、両親の下ですくすくと育つひなの姿を見ることができる。園によると、ひなの両親は1月末に木の上で巣を作り始め、3月上旬に産卵。ひなは今月8日にふ化した。名前はまだなく、これから飼育員が決める。

 誕生したばかりのひなを両親が交代で抱き、ふ化翌日には給餌する様子が確認できた。親が一度のみ込んだ後で吐き出した餌を、ひなが丸のみしている。同ゾーンでは、巣から時折、頭をのぞかせるひなが確認できるという。

 コウノトリは1956年、国の特別天然記念物に指定。国内では17の園・館で193羽が飼育されている(昨年12月現在)。同園は「巣立ちまでの約2カ月、日々成長するひなの姿を見てほしい」としている。

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