伊勢原市三ノ宮の比々多(ひびた)神社で22日、1300年以上続くとされる春季例大祭があり、左右に激しく揺らしながら担ぐ氏子による「暴れみこし」が勇壮に繰り出された。にぎやかな太鼓の音色とともに、からくり人形の載った山車3基も道を練り、春の伊勢原に活気を運んだ。
暴れみこしは午後1時20分ごろ、神社を出発。額に汗を光らせた氏子の「イヤートーサッセ(弥遠=いやとお=に栄えたまへ)」の掛け声とともに、揺れながら町中を進んだ。
加藤清正や熊谷直実らのからくり人形が屋根に載った高さ約7メートルの山車3基も巡行。沿道に詰め掛けた写真愛好家は熱心にレンズを向けた。
同神社によると、春季例大祭は672年に始まったとされ、「かながわのまつり50選」にも指定されている。