カルロス・マルティネス リリーバーとして戦列復帰へ

カージナルスは故障離脱中の先発右腕、カルロス・マルティネスのコンディションを見極めた結果、先発ではなくリリーバーとして戦列復帰に向けて調整を行わせる方針を固めた。中4日ないし中5日で80~100球を投げる必要のある先発投手としての準備が整うまでにはかなりの時間を要するため、先発のコマに困っていないチーム状況も踏まえ、リリーバーとして戦列復帰させるのがチームにとってベストであると判断したようだ。

カージナルスのマイク・シルト監督は、エース格の右腕について「我々が彼が先発投手として戻ってくることを期待していたけれど、現時点ではそのような状態ではないと判断した。力強いボールを長いイニングにわたって投げられる状態ではないんだ」とコメント。「彼のコンディションや適性など、あらゆるものを考慮して方針を決めた」と語り、リリーバーとしての活躍に期待を寄せた。

マルティネスは、昨季も3度にわたって戦列を離れており、最終的にはブルペンの一角としてシーズンを終えた。故障の再発を恐れてなかなか思い通りのピッチングができない状況だったものの、短いイニングを投げるリリーフでは故障のリスクは軽減される。昨季は先発での18登板で防御率3.41だったのに対し、リリーフでの15登板では防御率1.47をマーク。今季も同様の活躍が期待される。

マルティネスは来週、再びブルペンでの投球練習を行い、実戦形式での登板に臨む準備が整ったかどうかを判断される予定となっている。もしゴーサインが出れば、フロリダへ移動して延長スプリング・トレーニングに合流し、打者と対戦する実戦形式での投球を行うことになるだろう。その後、マイナーでのリハビリ登板を経て、メジャーへの戦列復帰を果たす流れとなる。

シルトは「我々は彼をチームに必要な戦力であると考えている。複数回オールスター経験のある選手だし、平均をはるかに上回る能力を持つ選手だからね」とマルティネスへの信頼を口にする。順調に調整が進めば、5月中旬ごろにメジャーのマウンドでマルティネスの姿を見られることになりそうだ。

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