トビカズラ鈴なり 長尾半島公園

満開となり、長尾半島公園を彩っているトビカズラ=佐世保市

 長崎県佐世保市鹿子前町の長尾半島公園で、国内で4カ所しか自生が確認されていないトビカズラが満開となり、鈴なりの濃い紫色の花が彩っている。大型連休まで楽しめそう。
 九十九島ビジターセンターによると、中国原産でマメ科の常緑ツル性植物。北九十九島のトコイ島で2000年9月、国内2例目となる自生が発見された。公園には07年、人工授粉して育てた4株を植えた。今年は暖かい日が続いたため、例年より1週間早く開花したという。
 吉井町の会社員、前川祐二さん(48)は「鳥のくちばしみたいで不思議な形。日差しを受けると、ステンドグラスのように透き通って見えて、きれい」と話した。

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