寒気の影響受けやすい 関東甲信に低温に関する情報 1か月予報

1か月予報(4月27日~5月26日の平均気温) 出典=気象庁ホームページ

気象庁は25日、向こう1か月(4/27~5/26)の天候の見通しを発表した。北・東日本は寒気の影響を受けやすく、向こう1か月の気温は北日本で平年並か低く、東日本では低くなる見込み。また、向こう1か月の降水量は北・東日本で平年並か少なくなりそうだ。東・西日本では、期間の前半は少雨の状態が続く所がある見込み。

 沖縄・奄美は前線や湿った空気の影響を受けやすく、向こう1か月の降水量は平年並か多く、日照時間は平年並か少ない見込み。なお、平年の梅雨入りは沖縄が5月9日頃、奄美で11日頃となっている。

関東、沖縄・奄美に低温情報

低温に関する異常天候早期警戒情報が発表されているエリア。出典:気象庁ホームページ

 週ごとの予報によると、大型連休前半と重なる1週目(4/27~5/3)は、北・東・西日本で寒気の影響を受けやすい。このため、気温は北・東・西日本で低温傾向が見込まれる。特に、関東甲信では5月1日(水)頃からの1週間ほどは、気温が平年よりかなり低くなるとして、気象庁は「低温に関する異常天候早期警戒情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼びかけている。

1か月予報(4月27日~5月26日の降水量) 出典=気象庁ホームページ

 沖縄・奄美は1週目(4/27~5/3)の前半を中心に気温が高い予想だが、5月2日頃からの7日間程度は平年よりかなり低くなりそうだ。このため、沖縄気象台と鹿児島地方気象台はそれぞれ、沖縄・奄美に「低温に関する異常天候早期警戒情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼びかけている。

 大型連休後半を含む2週目(5/4~5/10)は、北日本の日本海側と東・西日本は高気圧に覆われやすく、平年に比べて晴れの日が多くなりそうだ。1週目に引き続き本州付近に寒気が流れ込みやすいため、全国的に低温傾向が見込まれ、東日本はかなり低くなる所がある見通し。

1か月予報(4月27日~5月26日の日照時間) 出典=気象庁ホームページ

沖縄・奄美 5月中旬以降、雨多い

 3~4週目(5/11~5/24)は、北日本、東・西日本で天気が数日の周期で変わる見込み。なお、フィリピンの東海上で2週目に比べて高気圧の北への張り出しが強まり、沖縄・奄美付近には南からの湿りが入りやすくなる。このため、前線帯が停滞しやすい沖縄・奄美は平年に比べて曇りや雨の日が多い見込み。

© 株式会社ウェザーマップ