聖セシリア短大廃止へ 19年度最後に募集を停止

 学校法人大和学園(大和市南林間3丁目、利光康伸理事長)は25日、運営する聖セシリア女子短期大学(同市林間2丁目)の学生募集を2019年度を最後に停止すると発表した。

 同法人によると、同短大は幼児教育学科のみの2年制単科大学。募集定員は100人だが、09年度以降は入学者の定員割れが続いていた。少子化の影響で今後の改善も見込めないとして、短大自体を廃止する方針を3月22日の理事会で決定したという。

 現在の1年生80人が卒業する21年3月以降に、文部科学省に廃止認可を申請する予定。

 同短大は、前身の大和女子農芸専門学校が1945年に開校。キリスト教主義の大学として67年に保育科を新設、73年に幼児教育学科に改称して幼稚園教諭や保育士を養成している。

 同法人は「設立以来多年にわたって卒業生を輩出し地域社会から高い評価を得てきた。しかし、18歳人口の減少などを鑑みて経営上、募集停止の決定に至らざるを得なかった」と説明している。

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