ビーコル、26日 残留プレーオフ B1死守誓う川村

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)で中地区最下位に終わった横浜が、26日からトッケイセキュリティ平塚総合体育館で始まる残留プレーオフで東地区最下位の北海道と対戦する。2戦先勝方式で、負ければB2チームとの入れ替え戦に回る正念場。過去2年、チームを残留に導いてきたベテラン川村は「俺が持っているものをぶつけてB1に残します」と死力を尽くす覚悟だ。

 横浜は今季、14勝46敗でレギュラーシーズンを終了。リーグ最多失点を記録するなど守備が崩壊し、ゲーム運びのつたなさも目立った。思い通りに勝利を重ねられず、在籍3年目のエースも葛藤を抱えていた。「今年は残留プレーオフにいってはいけないと思って契約した。この結果を招いたことは受け入れがたい」。チームで最も長くコートに立っただけに悔しさを隠さない。

 相手の北海道(10勝50敗)はレギュラーシーズンをリーグワースト記録を更新する22連敗で終えており、今季の対戦でも横浜の2戦2勝と優位な状況だ。それでも、「安易に勝てるとは思っていない」。横浜もまたリーグ戦13連敗と、3月17日を最後に白星を手にしていない。

 川村は2017年の残留プレーオフ、秋田戦で残り2秒から逆転の3点シュートを沈めた。劇的なラストショットは今でもファンらの語り草となり、土壇場のゲームを勝ち抜く絶対的な自信になっている。「ブースターに今年は勝ち試合を見せられず、苦しい思いをさせた。笑顔になれるように勝つことが全て」。ホームに歓声を取り戻す。それが戦う大きな理由だ。

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