タモリが遺伝子検査に興味津々「機会があったら受けてみたい」

NHK総合では、タモリとノーベル医学生理学賞受賞者の京都大・山中伸弥教授のMCで、驚異的なスピードで進む遺伝子解読の世界を明かす大型シリーズ「NHKスペシャル『シリーズ人体Ⅱ遺伝子』」を5月5日、12日(午後9:00)に2週連続で放送する。

2017年に放送された人体の謎に迫る「シリーズ人体」の第2弾で、「何の働きもしないゴミ」とされてきた全DNAの98%の中に「病気から体を守る特殊なDNA」や「私たちの個性や体質を決める情報」などが含まれていることが明らかになった最先端の遺伝子研究に迫る。5日放送の第1集「あなたの中の宝物“トレジャーDNA”」は石原さとみと鈴木亮平、12日放送の第2集「“DNAスイッチ”が運命を変える」は石原と阿部サダヲがゲスト出演する。

山中教授は「私は遺伝子の専門家ですが、前回ほど勉強しなくてもいいと思っていましたが、僕も知らない内容もあり、今の生物学、医学のスピードの速さを実感しました」と最先端の研究に迫った内容であることを明かすと、タモリも「非常に面白かったですし、驚きました。ゴミと宝じゃまったく逆のこと。人体には無駄なものはないのではないか」と衝撃を受けたことを訴えた。

番組ではゲストの石原や鈴木が遺伝子検査を受け、「聴力がいい」「ハゲにくい」遺伝子を持っていることも明かされ、山中教授は「私は受けたことはないですが、興味はあります。でも調べたからといって、私の髪の毛が生えてくるわけじゃないのですけどね」と苦笑い。タモリも「今までは興味がなかったが、ちょっと興味が出てきた。自分にも何かしらの可能性があるかもしれない。機会があったら検査を受けてみたい」と心境が変化した様子だった。

また、山中教授は「遺伝子検査は耳たぶの大きさなどたわいもないものから、病気のなりやすさなど深刻なことも分かる。10年後、20年後にはみんなが検査を受けて、自分がどんな病気になりやすいかを調べる時代が来ると予想しています」と近い将来、遺伝子検査が一般に広がると予測しつつ、「病気になりやすいと分かっても治療法がない場合もある。それに社会や個人がついて行けるのか。使い方を間違えると悩ましいことになる」と警鐘を鳴らしていた。

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