川崎ルフロンが27日リニューアル フードコート最大規模

客単価1千円弱とリーズナブルな価格帯で差別化を狙うフードコート「フード・ビレッジ」=川崎市川崎区の川崎ルフロン

 大規模改装工事を進めているJR川崎駅東口の商業施設「川崎ルフロン」(川崎市川崎区)は、27日の第1期リニューアルオープンを前に報道陣向けの内覧会を開いた。東口エリア最大規模(約350席)の2階のフードコートはリーズナブルな価格設定とし、日常的な利用を促して平日の集客に努めるという。

 今回の改装は、2階と4~7階の計約9600平方メートルで実施。フードコートには、お茶とタピオカドリンク専門店やハンバーグ専門店など10店舗(うち新規7店舗)が開店。4~7階には、8万5千点の衣類などを扱うチェーンストア「パシオス」やニトリのインテリア雑貨専門店「デコホーム」など17の専門店(うち新規5店舗)が入った。

 ルフロンは地下2階地上10階建てで、延べ床面積約8万8800平方メートル。昨年1月の丸井の撤退を受け、専門店を含め約半分の約4万3200平方メートルを51億円かけて改装する。テナント誘致を進め、3期に分けて開業予定で、来夏には9.10階に水族館を開業する。現在約300億円の売り上げは344億円に増えると見込む。

 建物を所有する三菱商事・ユービーエス・リアルティの荒木慶太リテール本部長は「低層階はスーパー(今夏開店)などで5キロ圏内の足元をきちんと見据えた一方、高層階は10キロ超からも集客できる水族館などで非日常を意識した。多くの人が楽しみ感動できる施設にしていきたい」と話していた。

© 株式会社神奈川新聞社