ヨーロッパサッカーもシーズン終盤であり、データも揃いつつある。
今回は『whoscored』よりディフェンスのスタッツの一つであるパスカットの数に着目し、良い成績を残している5人の選手を見ていきたい。
アレクサンドゥル・ジク(カーン)
アレクサンドゥル・ジクは守備職人カンテを輩出したカーンのセンターバックだ。チームは降格圏に沈んでおり、攻撃される回数が多いこともあってかディフェンダーとしてのスタッツはどれも高い。
インターセプトは平均2.8回を記録しており、19位のチームながら比較的失点数を抑えられているのは彼のおかげと言えるだろう。
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そんな努力も虚しくチームは降格してしまいそうだが、まだ24歳であるジクが次にどこに活躍の場を移すか注目したい。
ダコナム・ジャネ(ヘタフェ)
柴崎が所属するヘタフェは現在リーガ4位につけており、素晴らしいシーズンを送っている。そんなチームを支えているのがトーゴ人センターバックのダコナム・ジェネだ。
23歳までアフリカでプレーしていた遅咲きの選手だが、あのアトレティコに次いでリーガで2番目に失点数の少ない守備陣の要である。
一試合ごとのパスカット数は2.2回を記録。今夏ビッグクラブが引き抜きを狙っているという噂もあるが、イエローカードの枚数も多いことは確認しておくべきだろう。
ホセ・ルイス・パロミノ(アタランタ)
今季のアタランタはドゥバン・サパタがゴールを量産するなど攻撃力で相手を圧倒し、順位を上げてきたチームだ。とはいえ守備に関しても悪くないチームである。
センターバックの一人であるパロミノはアルゼンチン出身だがハンガリーでプレーしていた選手だ。昨シーズンアタランタに加入し、すぐに主力となった。
今季の平均2.4回のパスカットはセリエAトップクラスのスタッツだ。優勝はユヴェントスに決定したが、攻守にわたって良いプレーを見せているアタランタの来季にも期待したい。
ルドヴィト・ライス(フローニンゲン)
フローニンゲンには有望な若手選手が多く所属しており、注目を浴びているのは堂安だけではない。ライスは2000年生まれでまだ18歳だが、トップチームで多くの出場機会を与えられている逸材である。
中盤でプレーしながらもインターセプト数はエールディビジトップである平均2.3回をマーク、また、タックル数に関しても優秀な数字を残しており、守備面での完成度は非常に高い。
デ・リフトやデ・ヨングと同じくオランダ代表復活の鍵を握る選手の一人と言えるだろう。
ヤン・ベドナレク(サウサンプトン)
吉田とともにサウサンプトンの守備陣を形成しているのがポーランド代表のベドナレクだ。
プレミア2年目を迎えて今季はパフォーマンスをより向上させており、ディフェンスリーダーとしてチームを残留に向けて牽引している。守備面でのスタッツはかなり高く、パスカット平均2.7回はプレミアでも堂々たるスタッツだ。
この調子でいけばリヴァプールに“スカウト”される日も近いかもしれない。ただ吉田としてはまた頼もしい相棒が減ることになってしまうが…。