MR左石駅に「駅カフェなごみ」開店 障害者ら軽食提供

「駅カフェなごみ」の料理を味わう関係者=佐世保市、MR左石駅

 松浦鉄道(MR)左石駅(佐世保市田原町)構内に、障害者らが働く多機能型事業所「駅カフェなごみ」が開店した。
 就労継続支援B型事業所(多機能型)やグループホームを運営する一般社団法人ハートフル(佐世保市、古川明美理事長)が運営。障害者の雇用の場をつくるとともに、駅の活性化につなげる狙い。
 聴覚や知的、精神に障害のある人や、職員が働く。駅員風の帽子をかぶり、接客。レトロな内装の店内では、列車の車輪の焼き印を押した回転焼き、カレーライス、唐揚げ、コーヒーなどを販売する。営業時間は午前9時~午後7時。
 現地で25日、オープニングセレモニーが開かれ、関係者が祝った。利用者代表の浦貴一郎さん(28)は「とてもうれしく、やる気でいっぱい。みんな頑張るので、よろしくお願いします」とあいさつした。原分町の福田勝實さん(79)は「障害者が働ける場があるのはいいこと。おいしく、いろんな料理を食べたい」と話した。

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