「平成最後」催し…1万1070個ドミノ倒し、特別列車も

改元を祝して設置されたドミノ=横浜市戸塚区

 平成最後の日となった30日、神奈川県内でも関連行事が催された。横浜市内では、平成生まれの若者らが30年余り続いた平成の日数にあたる1万1070個のドミノ倒しに挑戦。一方、皇室にゆかりのある車両の運行もあり、停車駅のJR横浜駅では客らが見守った。

 ドミノ倒しのイベントはフリーライターのツマミ具依さん(29)が「平成元年世代」として企画し、20、30代を中心とした16人が参加。ドミノ一つ一つを慎重に置いたほか、東日本大震災など平成に起きた主な出来事を写真などで表す特別なピース約100個も配した。

 同日午後11時56分から約4分間かけて約222メートルに及ぶドミノを倒し、改元を迎える翌5月1日午前0時にゴール、「令和」の文字を浮かび上がらせる計画だ。イベントの様子は動画投稿サイト「YouTube」で公開。ツマミさんは「平成は個人と社会の在り方が大きく変わった転換点で、これからますます価値観が多様化するはず。時代が変わる瞬間に、ドミノ倒しを通じて時の流れを感じて」と話している。

 またJRグループは30日、皇室用の特別車両「お召し列車」に連結される車両「E655系」を使った特別列車を運行した。ツアー客を対象にし列車で、JRグループなどが6月末まで展開している「静岡デスティネーションキャンペーン」の一環という。

 4月30日に往路、5月1日に復路を運行し、いずれも約100人の定員は満席だ。JR東日本横浜支社は「平成から令和の旅を楽しんでいただければうれしい」と話している。

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