対馬で空色フデリンドウが見ごろ

杉林の中で、空色の小さな花を咲かせているフデリンドウ=対馬市上県町飼所

 長崎県対馬市の山中で、フデリンドウが空色の花を咲かせている。今月上旬までが見ごろ。
 市や植物写真集「対馬の植物」などによると、フデリンドウはリンドウ科で、木陰に生える多年草。草丈は6~9センチで、3~5月に直径1センチほどの花を付ける。
 同市上県町の飼所(かいどころ)川沿いの林道脇では、落ち葉が積もった林床に、小さな空色の傘を広げたようにフデリンドウが点々と咲き、散策する人の目を楽しませている。
 市文化交流・自然共生課の担当者は「リンドウと名が付く植物の中で、対馬でこの時季に咲くのはフデリンドウだけ。ハイキングでは、足元に目を向けて花を探してみては」と話している。

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