エンゼルス・大谷はメキシコ遠征に参加せず 復帰は早くて来週

トミー・ジョン手術からの戦列復帰を目指す大谷翔平(エンゼルス)が、日本時間5月5日から行われるメキシコでのアストロズ2連戦に帯同しないことが濃厚となった。よって、大谷の戦列復帰は最短でも日本時間5月8日のタイガース戦ということになる。日本時間5月1日にエンゼルスのブラッド・オースマス監督が明らかにした。

昨年10月にトミー・ジョン手術を受けた大谷は、指名打者としての戦列復帰に向けて最終段階に突入しており、先週から実戦形式での打撃練習を開始。日本時間4月30日には左投手と5打席対戦した。今週末には戦列復帰の準備が整うと見られていたものの、オースマスは「彼をメキシコに連れていく予定はない。もう少し打席に立つ必要があると思うからね」と語り、大谷がメキシコ遠征で戦列復帰を果たす可能性を否定。エンゼルスがメキシコ遠征を終え、アメリカ本土に戻ってきたタイミングで戦列復帰を果たす可能性が高くなった。

大谷は戦列復帰までにおよそ40打席を必要とすると見られているが、まだ20打席という段階。調整が進むにつれて、1日あたり最大10打席ほどをこなす可能性もあると見られていたが、エンゼルスは大谷がオーバーワークになることを懸念しており、慎重に調整を進めている。「メディカル的な観点から考えて、ゆっくり慎重に調整を進めてもらっている。肘に負担をかけたくないからね」とオースマス。よって、大谷はメキシコ遠征には参加せず、必要な打席数をこなしていくことになるだろう。

エンゼルスはメキシコでのアストロズ2連戦を終えたあと、タイガース3連戦、オリオールズ3連戦、ツインズ3連戦と敵地での試合が続く。大谷の復帰を日本時間5月18日に本拠地エンゼル・スタジアムで行われるロイヤルズ戦まで先延ばしにすることは考えづらく、大谷は敵地で戦列復帰を果たすことになりそうだ。

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