キャンプ気分で収穫を 小長井 ブルーベリー農園「のんびり山」 新スペース設置へCF募集

熟したブルーベリーの摘み取りを楽しむ来園者=諫早市、のんびり山(森山さん提供)

 長崎県諫早市小長井町田原のブルーベリー農園「のんびり山」は無農薬のブルーベリーを摘みながら、農園内でグランピング体験ができる新スペースをつくろうと、クラウドファンディング(CF)による資金調達をスタートさせた。運営する森山誠さん(40)と夏美さん(37)夫妻は、「ブルーベリー収穫と手ぶらでキャンプ気分が味わえる特別な空間にしたい」と話す。

 森山さんは、同町の農業者から約4千平方メートルのブルーベリー畑を借り、昨年7月中旬に農園を開設。8月末までの約1カ月半で約450人が訪れた。

 農園から歩いて約4分の場所にレストハウスがあるが、収穫体験中、日陰や荷物置き場が少なく、幼い子どもが休める場所もないという課題が浮かび上がった。

 そこで、林に囲まれた農園の立地条件を生かし、欧米で注目されているグランピングとの融合を思い付いた。グランピングとは「グラマラス」と「キャンピング」の造語で、設営などの負担なく、自然を体感できるキャンプの意味。

 夏美さんは「子どもを抱っこして摘んでいた家族連れが多く、子どもが休めるテントがあったらと思ったのがきっかけ」、誠さんは「快適に過ごせる空間で、キャンプを楽しむ入り口になったら」と話す。

 CFは6月28日まで「Makuake(マクアケ)」(https://www.makuake.com/project/nonbiriyama/)で募集。目標額は30万円。北欧のアウトドアブランド「ノルディスク」のコットンテントと日差しを避けるためのターブ(布)、ハンモックなどの購入に充てる。

 返礼品は3千円から9種類。ブルーベリー摘み体験、ブルーベリーやレモン、それぞれを使ったジャムなど同農園で栽培、加工した商品をそろえた。同農園の1日貸し切り(10万円)もある。

 飲み物や焼き菓子が味わえるレストハウスは土、日、月曜(午前11時~午後6時)。5月1~6日(時間は同じ)は開店する。問い合わせはのんびり山(電0957.34.3601)。

新スペースに設置予定のコットンテント(森山さん提供)

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